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独立したら押さえておきたいお得な制度

税金

今回は勤め人から独立して個人事業主になったときに押さえておきたいお得な制度についてまとめてみようと思います。

とりあえずは青色申告と付加年金

独立して個人事業主となったとき、とりあえず始めたらいいなと思う制度は青色申告と付加年金かなと思います。


青色申告は所得税の申告方法のことで、開業届を出すタイミングで申請書を提出することで始められます。


青色申告をすることで、青色申告特別控除や純資産の繰越控除、青色事業専従者給与の支払いが可能になります。


それぞれの特典の内容は省略しますが、青色申告以外の申告方法である白色申告でも申告の手間は似たようなものなので、青色申告の特典を考えればやるしかないと言えるかなと思います。


また、独立して、厚生年金から国民年金に移行した場合はその移行の手続きと同時に付加年金も加入しておくのがオススメです。


ちなみに役所の窓口で付加年金に入りたいと言えば簡単に加入できます。


付加年金は毎月の国民年金保険料に400円を追加することで、将来、年金をもらうときに、毎年の年金の金額が200円×付加年金を払った月数の金額だけ増額されるというものです。


追加で払う保険料の金額は月額400円と少額ですが、それでも2年間年金を貰えば元がとれ、それ以降は単純に付加年金の分は利ざやとなるわけなので、とりあえず付加年金を始めておいて損はないかなと思います。


それに、通常の国民年金保険料と同様に付加年金の保険料は社会保険料控除として所得控除の対象になります。たぶん毎年の節税効果と将来貰える年金の金額のことを考えるとこれほど美味しい商品はなかなかないんじゃないかなと思います(少額ですけどね)。


青色申告と付加年金はどちらも、独立してどのみちすることになる、開業届や国民年金の加入手続きと同時に始められるもので、恩恵も大きなものです。


独立してとりあえず始めるとしたらこの2つかなと思います。

お金に余裕があれば始めたいこと

青色申告と付加年金は比較的小さい負担で始められる制度です。
次にお金に余裕があったり、事業がある程度軌道に乗ったタイミングで検討したらいいかなと思う制度についてです。


この点、次の3つの制度が考えられるかなと思います。

  • iDeCoか国民年金基金
  • 小規模企業共済

これら制度はどれも個人事業主の退職金や老後対策といった目的のための制度になります。iDeCoと国民年金基金は併用ができますが同じ上限金額の中で掛金を払うことができます。


これら制度の美味しいところはなんといっても、掛金の全額が所得控除の対象になることです。また、解約してお金が戻ってくるときもその課税方法は優遇されています。


それぞれ運用先を選べるかどうか、どのタイミングでお金を引き出すことができるか等が変わってきますので、一度制度を調べてみて自分にあった制度を始めてみるといいかなと思います。


個人事業主だと年金は国民年金がメインとなり、どうしても老後の収入としては不足しがちです。そのために国が用意したこれら制度を使って、毎年の所得税の節税をしながら老後資金を貯めるということは必須になるかなと思います。


なお、独立当初で事業が赤字だとそもそも所得税の負担が生じないので、掛金を払っても節税効果がないということになります。


また、独立時はなるべく資金は手元に置いていた方が得策なので、そういう意味でも事業が軌道に乗るまでは無理してこの手の制度に手を出す必要はないかなと思います。

まとめ

今回は独立したら押さえておきたいお得な制度ということで、とりあえず始めたらいいと思う制度についてまとめてみました。


もちろん、ふるさと納税や積立NISAもオススメですが、勤め人時代から利用している方も多いと思うので今回は触れませんでした。


「個人事業主 節税」などと検索するとあれこれ出てきますが、とりあえず青色申告と付加年金だけでも始めておいて、資金に余裕があればiDeCoなどを始めようかくらいで十分です。


独立すると、自分はお得な制度を上手に利用できているのかとか、他の人はなんとなく上手くやってそうとかアレコレ考えてしまうこともあると思いますが、お得な制度云々はこれくらいに考えておいて、とにかく当面は営業に集中するということでいいのかなと思います。


■編集後記
昨日は妻が息子の体重を測定してくれました。
結果はちょうど10kgだったそうです。
この数字を成長曲線というグラフに当てはめると、どうも網掛けの基準値ラインを超えるようです。
これまで、基準値ラインの上限すれすれをずっとキープしていましたが遂に超えてしまいました。
まあ、だからといって何かするわけではないのですが。

■一日一新
ピノ バニラ薫るキャラメル