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棚卸の基本的な考え方

経理

この記事では棚卸の基本的な考え方を書いています。
在庫が伴う商売なら大事な考え方です。


会計の世界では在庫は商品、製品、仕掛品、材料、貯蔵品と幅広く対象になりますが、
この記事では我が家にたくさんある、オムツを使って説明しています。

棚卸を行う理由は一定期間の売上に対応する原価を計算するため

月末や年度末に行う棚卸。
面倒なのでできればやりたくないと考える方もいらっしゃると思います。
ですが、棚卸は在庫を伴う商売ならとても重要なものです。


では棚卸は何のために行うのでしょうか。


それは、一定期間の売上に対応する原価を計算するためです。


前年度末の棚卸の金額、今年度中の仕入金額、今年度末の棚卸の金額を使って、
会計では次のような計算を行います。


前年度末の棚卸の金額+今年度中の仕入金額ー今年度末の棚卸の金額
※一月ごとの計算なら年度が月に変わります


この計算結果がいわゆる、売上原価と呼ばれる金額に相当します。
売上原価とは売上と直接対応する費用のことです。


パン屋さんなら、小麦粉などの材料代が売上原価に該当します。

今日はオムツを何枚使った? ~売上原価の計算の具体例~

ここではオムツを使って売上原価の計算を説明します。
オムツなので使うと表現していますが、使う=売れたと置き換えていただければ。


まず、昨日余ったオムツが3枚あったとします。

そして、まずはこの3枚をオムツ替えで使い、追加で7枚のオムツを薬局で購入したとします。

そして、夜になって子供が寝てくれておむつ替えも必要なさそうとなり、余ったオムツを数えたら、
2枚オムツが余っていたとします。

画像では左から、昨日余った3枚、今日購入して使った5枚、今日購入して余った2枚と並んでいます。
今日使った枚数は3枚+5枚で8枚となりますが、この枚数が売上原価に相当します。
先述した会計の計算式では3枚+7枚ー2枚=8枚と計算され、同じ計算結果になります。
※実際の棚卸では、個数を数え、個数に購入単価等を乗じて計算した金額をもとに計算します


仮に棚卸をしない場合は、薬局で購入した7枚だけを売上原価として認識することになります。

今回の例だと誤差の範疇ですが、実際の商売では棚卸の差も決して無視ができません。
自分の商売の儲けを把握するためには棚卸を適切に行うことが重要です。

棚卸の意味を理解して棚卸をしよう

製造業のお客様を見ていると棚卸はとても大変そうです。


大抵は製品、仕掛品、材料と分けて棚卸をしていただいて金額を表にまとめていただいています。


ただ、棚卸をしないと記事にも書いたように適切な儲けの計算ができません。


こればっかりはやるしかないです。


また、棚卸の数字は税務調査や対銀行でもよく見られるポイントです。
今回は基本的な考え方を題材にしましたが、かなり奥が深い論点です。


■編集後記
昨日は妻の病院の送り迎えをしました。
病院、お疲れの気持ちもこめて近所に新しくできたスタバへ。
いつもテイクアウトなので、いつかスタバでパソコン仕事をしてみたいですね。

■一日一新
スタバ新座野火止店
メロンフラペチーノ