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【漫画家・同人作家】源泉徴収がある売上の経理のポイント

税金

漫画家や同人作家の方は、原稿料や著作権料の売上があるかと思います。


そういった売上は出版社などからの入金の際に、源泉徴収という所得税の天引きがされて入金がされていることと思います。


今回は漫画家や同人作家の方に向けて、源泉徴収がある売上の経理のポイントについてまとめてみようと思います。

源泉徴収の基本的な考え方

まず、源泉徴収について基本的な考え方を確認します。


源泉徴収は特定の支払いに関して、支払う側が決められた税率に基づいて計算した所得税を天引きして相手側に支払い、その天引きした所得税を相手側に代わって税務署に納めるという制度のことです。


なので、支払う側が納める所得税は、あくまで相手側が本来納めるべきだった所得税ということになります。


漫画家を例にするなら、出版社が漫画家に原稿料の支払いをする際に、その原稿料の原則10.21%を所得税として天引きして支払います。


そして、これは漫画家からは見えてきませんが、出版社はその支払いの翌月にその源泉徴収をした所得税を漫画家に代わって税務署に納めています。


どうしてこのようなことをするのかというと、国が安定した税収を確保したいとか、ちゃんと確定申告をしない人がいるので、あらかじめ支払いをする人(出版社など)に所得税を徴収してもらって納めてもらおうといった考え方があったと記憶しています。


まあ、源泉徴収の制度がある理由については、そこまで重要ではないのかもしれませんね。


とりあえず、原稿料や著作権料といった類の売上には源泉徴収がされることになっています。


なお、仮に漫画家が源泉徴収はしないでいいよと出版社などに頼んだとしても、その要望が聞き入れられることはありません。


これは、出版社などがそういった源泉徴収が必要だと指定されている支払いをする場合は源泉徴収をする義務があるためです。


仮に源泉徴収の義務があるのにそれを怠れば、税務署からその源泉徴収をしていない所得税とペナルティの支払いを命じられてしまいます。


なので、出版社としては粛々と源泉徴収の義務を全うする対応をするしかないのです。

源泉徴収がある売上の経理のポイント

では、本題の源泉徴収がある売上の経理にポイントですが、要は源泉徴収をされた所得税をしっかり管理しましょうということにつきます。


具体的に書くと、売上を総額で経理して、できれば毎月の入金の都度、売上と源泉所得税の金額をきちんと集計することが大事になります。


会計ソフトを使っているなら、売上の入金時に次のような仕訳を登録するわけです。


預金 110,000円 / 売上 110,000円
源泉税 10,210円 / 預金 10,210円


けっして、次のような純額での仕訳を登録してはいけません。


預金 99,790円 / 売上 99,790円  


源泉所得税はその年の確定申告で納めるべき所得税の前払い的な性格を有していて、年内に源泉徴収された金額は、その年の確定申告で計算した年間の所得税額から控除されることになります。


なので、源泉徴収がある売上について、源泉所得税を適切に集計できていないと、確定申告の際に適切な所得税の納税額や還付額が計算できないことに繋がります。


そのため、売上の入金時にきちんと源泉所得税も集計しておく、それが肝要になります。


なお、総額で経理することは、消費税の観点からも大事です。基本的に消費税の計算は総額で処理をして計算することが前提になっています。


仮に純額で経理して消費税を計算すると、税務署に総額で計算し直してくださいと指摘される可能性があります。

まとめ

今回は原稿料や著作権料といった売上がある漫画家や同人作家の方に向けた記事を書いてみました。


ポイントは総額で経理をすること、あとできれば、入金時にこまめに経理をして売上や源泉所得税の金額をきちんと集計しておくことが大事です。


あとでまとめてやろうと考えると、面倒になりますし、資料もなくしてしまうといったことも起こりがちですので、こまめに経理をしておいて損はないかなと思います。


なお、人によっては年末に出版社などから送られてくる支払調書に売上も源泉所得税の金額も記載されているのだから、それで申告すればいいじゃんと考える方もいらっしゃるかもしれませんね。


もちろん、そのようにして申告している方もいらっしゃるのは事実ですし、それでも問題ないことがほとんどな気がしますが、本来は自分で日頃の経理をしておいて、支払調書はその経理の結果を確認するための資料くらいの位置付けに考えるのが正しいです。


このへんも、書きだすと長くなるので割愛しますが、日頃から定期的に経理をして、支払調書に頼らない申告をオススメしています。


■編集後記
昨日は初めて息子をお風呂に入れてみました。
体を洗っているときから何かが違うと察していたのか、ちょいちょい泣いていましたが、湯船に入れるとさらにギャン泣きでした。
それでもとりあえず、30秒くらいは浸かったと思います。
その後もやっぱり体温が熱いためか、しばらくぐずっていました。
初めてのお風呂はちょっと嫌な感じになってしまったかもしれません。
次はもう少しお風呂の温度を下げてチャレンジしようと思います。

■一日一新
舌鼓 あづま食品 ※納豆
息子と湯船に浸かる
しばんばん バスボール