お客様に経理のやり方をお伝えする際に、よく残高を揃えましょうという話をします。
この残高を揃えるということは経理をする際にとても大事な考え方です。
今回は経理において残高を揃えるとはどういうことか書いてみようと思います。
残高を揃えるとは
経理において残高を揃えるとは、ある時点での各勘定科目の数字をあるべき数字に揃えることをいいます。
たとえば預金だったら、ある時点のその預金残高は通帳なりネットバンクを見れば確認できますね。
その数字に会計上の数字もぴったり揃えるということです。
基本的には貸借対照表にある勘定科目は揃えるべき数字がハッキリしている性質があります。
預金、売掛金、買掛金、未払金、借入金など、みんな通帳なり請求書などを確認すればあるべき数字がわかりますから。
損益計算書の勘定科目も、毎月発生している家賃などの支払いでいわゆる理論値みたいなものがある科目については、その数字に会計の数字が合っているかを確認するといいです。
また売上や仕入はできれば売上台帳や仕入台帳のような資料を作成しておいて、その数字と会計の数字が合う状態にしておくのがベターですね。
こんな感じで、経理をしたら、入力が終わった時点までの実際のあるべき数字と会計の数字を確認するといいです。
そしてできれば決算の時にまとめてやればいいと捉えるのではなく、できれば毎月経理をして月単位で残高を揃えるようにした方が、あとあと決算のときにも楽になりますのでオススメです。
残高が揃っていないと、その数字は信用がなくなる
さて、この残高を揃えるということですが、税理士や銀行の担当者からすれば、当たり前にクリアしておくべきことという認識です。
もちろんどこまで揃えるかは見る人によってマチマチでしょうが。
また、数字を見るタイミングが年の途中(いわゆる月次)なのか決算なのかによっても、その求められる精度は変わってくるのかなと思います。
何はともあれ、預金の残高が揃っていないとか、マイナス残の勘定科目があるとか、実際いろいろなケースがありますが、そういった残高の揃っていない会計の数字を見るとやっぱり心証は悪いです。
そういった会計の数字は一気に信用がなくなるので注意が必要です。
まとめ
今回は経理をする際の残高を揃えることについて書いてみました。
残高が揃っていない数字は信用されません。
まあ、どこまで残高を揃えるかという点は数字を見る人によってマチマチなのも難しいところですが。
経理をする際は自分なりに残高を揃えることを意識してみましょう。
慣れないうちはチェックリストを作成してみるのもオススメですね。
わたしも、初めて税理士法人に就職した際には、この残高を揃えるという意味がよくわかっていませんでした。
そのため、よく上司に怒られていたな~と思い出しますね。
■編集後記
最近ぐんま名月というりんごが美味しくてよく食べています。
よくスーパーで売られているふじと比べてずいぶん美味しいです。
とある税理士の方がブログでやけにりんごのことを書いているのにも影響されています。
りんごにはわたしが知らないだけでいろいろな品種があるようです。
珍しい品種を見かけたら、いろいろチャレンジしたいと考えています。
■一日一新
レーエンデ国物語 Audible