青色事業専従者給与は支払先が親族なので現金で払っている方も多いと思います。
わたしは青色事業専従者給与は振込で払うことをおすすめしています。
実際に支払いをしていることがポイント
青色事業専従者給与を経費にするためのポイントとして「実際に支払いをすること」があります。
このことについて、所得税法では下記のように規定があります。
(所得税法第57条)届出書に記載されている方法により支払われ、かつ、その記載されている金額の範囲内で支払われたものであること。
青色事業専従者給与というと届出の範囲内で支払いをすること等に注目がいきがちですが、実際に支払をしているかどうかも重要なポイントです。
青色事業専従者給与は振込で払おう
青色事業専従者給与は親族に支払う給与なので現金払いをされている方も多いです。
また、次のような状態になっていることもたまに見かけます。
- 給与明細を発行していない
- 源泉所得税等を控除していない
- 生活費と混同して支払っている
- 払っていない月がある
このような状態ですと、先述した「実際に支払いをすること」というポイントをクリアできていないと税務署に指摘される可能性があります。
実際に払っていない場合でも、会計上はいくらでも払っているように仕訳を切ることができてしまいますが、これはリスクがあることと覚えておきましょう。
そして、このリスクを抑えるのに一番手っ取り早い方法が事業主の口座から青色事業専従者の口座へ、適切な金額の給与を振込ことです。
振込をすれば事業主と専従者双方の口座に履歴が残るので「実際に支払いをすること」に疑いの余地はなくなります。あとは、その給与の金額が仕事に見合う金額として適切かとか、届出の範囲内に収まっているかといった論点の問題になります。
まとめ
意外と青色事業専従者給与を実際に払っていない状態の方も多いのではないでしょうか。
青色事業専従者給与は振込で払いましょう。
振込で払えば口座のcsvデータで取り込みもできますので経理の効率もあがります。
ただ、今時青色事業専従者給与の制度の存在意義も検討の余地があるような気がします。
法人と同じで不相当に高額ではないことだけを経費にする要件にすればいいのではと思います。
■編集後記
昨日はブルーロックの映画を観に行きました。
馬狼が好きなのですが、見せ場がちゃんとあって良かったです。
次は劇場版ブルーロック -EPISODE 馬狼-「キングは俺だ」を観てみたいです。
■一日一新
劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-
誰もいない映画館(一人で観に行って、一番乗りでした)