今回は相続税の税務調査について聞かれたときによく話すことをまとめてみます。
そもそも税務調査とは
税務調査とは、税務署の調査官が提出した申告書の内容に漏れや誤りがないか確認をしに来る手続きのことです。
国税庁のデータを見ると、相続税の申告件数に対して税務調査が行われる割合は、最近は5%前後のようですね。
まあ、〇年の申告に対しどれだけ調査が実施されたかといったデータは公表されていないようなので、正確な数字は良く分かりませんが(たぶん)。
傾向として、コロナを機にかなり調査が減ったようで、5%前後という割合もそれ以前に比べれば低めの割合のようです。
一方で、簡易な接触という、税務調査とは別の手続きが増加傾向にあります。
税務署もマンパワーが限られていますし、コロナもありましたので、名前の通り税務調査より簡単な手続きで申告の是正を促すようにしているようです。
話を税務調査に戻して、相続税の税務調査は、相続税の申告が終わってから1年~2年後くらいに行われるケースが多いです。
なので申告のことを忘れた頃に税務調査の連絡が来るようなイメージになります。
税務調査が行われやすい申告の傾向としては、当然ですが財産が多ければ確率が上がります。
また、税理士に申告を依頼していない、生前の収入に見合った財産の申告がない、家族名義の財産が多い、生前にたくさん贈与をしているといったケースでも確率は上がる傾向があるかなと思います。
結局のところ、税務調査はあるときはあると考えておきましょう。
相続税の税務調査に備えて注意したいこと
相続税の税務調査が行われると、だいたい85%の確率で何かしらの否認、つまり財産の申告漏れ等が指摘されています。
財産の申告漏れ等がある場合は、修正申告が必要になり、本来納めるべき税金とペナルティを納める必要が出てきます。
なので、突き詰めると当初の申告時点で変なことは考えずに包み隠さず全ての財産を申告することが肝要です。
また、税理士に申告を依頼する場合も相続財産になるか疑わしい財産があればとりあえず報告したり、税理士の確認には素直に答えるようにするのが無難です。
なお、特に注意が必要なのが名義預金です。
というのも、税務調査で指摘される事項の大半が名義預金だからです。
名義預金とは、たとえば子供に内緒で子供名義の口座を作りせっせと送金をして贈与していたつもりだったけれど、子供はその口座の存在を知らないでいるような場合のそのお金のことです。
贈与は当事者の「あげます」と「もらいます」の意思表示があって初めて成立する契約行為です。
名義が子供のものでも、子供が口座の存在を知らなければ、「もらいます」の意思表示をしていないので贈与が成立していない、つまり親の財産となってしまうわけです。
このような名義預金が税務調査の場ではよく指摘される傾向があるので特に注意しましょう。
贈与の事実をハッキリ残そう
名義預金の指摘を回避するには、贈与の事実をハッキリ残すことが肝要です。
先述したとおり、贈与は当事者双方の「あげます」、「もらいます」の意思表示があって成立する手続きです。
一応、口頭でも贈与は成立するという理解になりますが、税務調査の場で自信を持って贈与の事実を説明するには、やはり贈与契約書を作成しておくことに越したことはありません。
また、贈与契約書を作成したからそれで確実に指摘を回避できるとも限りません。
というのも、贈与を受けた側がそのお金を自分で管理していないといけないのです。
究極、契約書も親が勝手に作成することができますからね。
そこで管理というのは、要は通帳や印鑑を子供が管理することや、子供がその口座のお金を自由に使える状況にあるかといったことを指します。
子供が小さいと、この管理をするのも難しかったりするかも知れませんが、ある程度の年齢になったら早めに子供が自由にお金を使えるような状況を用意してあげることが、名義預金を指摘されないための観点で言えば重要になってきます。
贈与の事実をハッキリと残して名義預金の指摘がされないようにしましょう。
■編集後記
昨日はふと思い立って米粉を使ったにんじんケーキを作りました。
適当にネットで拾ったレシピ通り作りましたが上手にできました。
愛犬や息子にも少しだけお裾分けしましたが完食してくれました。
大人にはちょうどよい甘さでしたが、愛犬や息子にはちょっと甘さが強いかなと思ったので、次は砂糖を半分くらいにして、代わりににんじんの量を増やして作ってみようと思います。
■一日一新
星の金貨 りんご
米粉のにんじんケーキ 調理