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推移表を確認しよう

経理

たいていの会計ソフトには、推移表という機能があります。


毎月の経理が終わったら推移表を確認するのがオススメです。

推移表とは

推移表とは一般的に1年間の月別の数字を並べた表のことです。


弥生会計では、集計→残高試算表(年間推移)で確認できます。
※ちなみに、ショートカットキーはAlt→R→S→Y


freeeだとレポートの月次推移がそれにあたります。


この表は貸借対照表と損益計算書で分かれていると思いますが、主に使うのは損益計算書の表です。


この、損益計算書の推移表を毎月の経理が終わったら確認するといいです。


次にどうして推移表を確認するといいのか、そのメリットをあげてみます。

推移表を確認するメリット

推移表を確認するメリットは次の3点です。

  • 経理の間違いに気付ける
  • お金の流れがわかる
  • 決算の着地点を予測できる

それぞれ確認していくと、メリットの一つ目は、経理の間違いに気付けるという点です。


推移表には毎月の売上や経費の金額が科目ごとに並んでいるわけですが、これでその科目の推移(そのままですが)がわかります。


たとえば、家賃は毎月定額になるのが基本です。


そしたら毎月定額が表示されていないといけないわけです。


もし、ある月の家賃が少なくて、翌月の家賃が多いなんてことがあれば、それは月末払いの家賃が翌月初に引き落としされた結果、2ヵ月分の家賃が翌月初に計上されているかもという予測が立ちます。


そしたらそれを確認してやっぱり間違っているなら、修正を加えるのです。


また、イレギュラーな経費の支払い、たとえば消費税の中間納付の金額は、特定の月にポツンと表示されているはずです。


それはそれで問題ないわけですが、推移表を見て目に付く数字があれば、その根拠を思い返してみて、時には仕訳や資料を確認すれば経理の間違いに気付けます。


逆にイレギュラーな支払いをしたのに推移表からその数字が確認できないなんてこともあるはずです。


そしたらその支払いの経理に何らかのミスがあるかもといったことにも気付けます。


そんな感じで経理の間違い探しに推移表は有効です。


2つ目のメリットは、お金の流れがわかることです。


推移表を眺めていると、「ああこの月は売上が少なかったんだな」とか、「毎月このくらい水道光熱費がかかっているのか」といったことが分かります。


慣れてくれば、季節ごとの売上の傾向や毎月同じくらいしか発生しない経費やそうでない経費、自分でコントロールできる経費とそうでない経費といったことも分かってくるかなと思います。


もちろんお金の流れは借入金の返済など、経費にならないお金の支払いなども加味しないと厳密には理解できないのですが、損益計算書の利益がお金の流れの基本になるので推移表を見てその傾向を掴むようにするといいかなと思います。


最後に推移表は決算の着地点を予測するときにも有効です。


ある程度後半の月になれば残りの月の利益の推移もなんとなく予測ができたりします。


決算の予測は利益対策や納税対策をする上で第一のステップです。


推移表を見ながら、決算予測をして適宜必要な対策を講じていくといいです。

まとめ

毎月の経理が終わったら推移表を確認しましょう。


経理は入力が終わったらそれで終了ではなく、推移表を確認するといったチェックまですることを意識してやってみましょう。


■編集後記
昨日は推し獅子の高橋光成投手が先発でした。
5回1失点で勝ち負けつかず。
よくよく考えると隅田投手も1年目から2年目にかけて、たしか12連敗を喫していましたね。
ライオンズには定期的にそういう人が生まれる何かがあるのかもしれませんね。
まあそのうち勝ってくれると信じて、これからも応援したいなと思います。

■一日一新
三国志Ⅳ