今回は遺産分割協議をするときの不動産の価額について簡単にまとめてみます。
時価が原則
遺産分割協議をするときの不動産の価額は時価が原則です。
ただ、この時価が難しいです。
特に土地は一物四価とか一物五価といって、いろいろな価格がありますので。
基本的には市場価格、要は売ったらいくらになるかを時価とすることになります。
そのため、揉めてしまった場合は、不動産鑑定士に評価を依頼してその評価額をもとに話しを進めたりします。
一方で揉めていないなら、相続税評価額等をベースに話し合いを進めても問題ないです。
鑑定評価には相応のお金や時間がかかりますからね。
相続税の申告で評価した価額をベースに話し合いを進めるのが、なんやかんや分かりやすくスムーズなのかなと思ったりします。
まあ、結局は相続人が納得する時価で遺産分割協議をすればいいのです。
相続税評価額で話し合いをするときの注意点
もし、相続税評価額(別に固定資産税評価額等でもいいですが)で話し合いをする場合ですが、評価額が高くなる可能性が高い市場価格等をベースにしてもいいことは相続人間で共通認識を持つようにしましょう。
どうしても利害関係が出てきてしまいますから、あとから蒸し返すようなことがあっては良くないからです。
きちんと、次のようなことを共通認識としたうえで話し合いをするようにしましょう。
- 不動産の価額はいろいろあること
- その中でもこの価額を指標にすること
- 価額を見直せばアンバランスが生じる可能性があること
まとめ
今回は遺産分割協議をするときの不動産の価額について確認しました。
教科書的には市場価格を時価として話し合いをすることになりますが、揉めていないケースなら費用や手間、分かりやすさ等を踏まえて相続税評価額等を指標にしても問題ないです。
税理士が関わっていて揉めていないケースだと、たぶん相続税評価額で話を進めることが多いのかなと思いますがどうなんでしょうね。
■編集後記
明日から妻が職場復帰です。
暑くもなってきてそのうち愛犬のお散歩の時間も制限が出ます。
いろいろやりくりしないといけないですね。
■一日一新
三代目魚吉