最近はクラウド会計がだいぶ主流になっていて、銀行やカード等を上手に連携してほとんどの仕訳を自動で登録できるようなこともあります。
ただこの自動仕訳の機能、過信しすぎないようにしましょう。
自動仕訳の機能は万能ではない
会計ソフトの自動仕訳の機能は、過去の仕訳やキーワードから「これは恐らくこうだろう」と予測して仕訳を作ってくれます。
たとえば、
Amazonの支払い→消耗品費
東京電力への支払い→水道光熱費
ドコモへの支払い→通信費
という具合です。
ただ、ここでAmazonへの払いの内容が、贈答品用のお菓子だったり、仕事用の書籍だったらどうでしょう。
お菓子代は交際費、書籍代は新聞図書費等で登録するのが妥当ですが、自動仕訳ではその内容までは確認できずどちらも消耗品費で登録されてくることがあります。
また、借入金の返済が利息も含めて通帳から引き落とされている場合、本来は元金部分と利息部分を分けて登録が必要ですが、借入金か支払利息のどちらかで一括で登録されていることがほとんどです。
また連携の仕方によっては二重で仕訳を登録しているケースや、特定の科目がマイナス残になっているケースも見かけます。
このような状況のままだと正しい経理ができているとはいえません。
会計ソフトの自動仕訳の機能は万能ではないということを頭に入れておきましょう。
必ず自分の目でチェックしよう
特に経理初心者の方にあるあるですが、会計ソフトが自動で仕訳を登録してくれた結果を見て、「(なんだかよく分からないけれど)経理はおしまい!」と考えてしまうようです。
まあ、そうやって会計ソフトの会社が売っていたりするので、致し方ないのかなと思ったりしますが。
もちろん、内容が完全に固定されているような入出金なら、自動で登録された仕訳から直すことはないというのがほとんどです。
しかし、なんやかんや修正が必要な仕訳があるはずで、その仕訳については修正が必要なわけです。
自動仕訳で登録された仕訳は、必ず自分の目でチェックして修正をするようにしましょう。
まとめ
会計ソフトの自動仕訳の機能はあくまで予測です。
決してそれで完璧な経理ができるわけではありません。
必ず人の目でその自動で登録された内容を確認し修正を加える必要があるものです。
たまに「自動で決算書ができる!」といったニュアンスの広告を出している会計ソフトも目にしますが現実はそうはいかないことがほとんどですので注意しましょう。
ただ自動仕訳の機能が便利なことに変わりはありません。
また、普段の取引をシンプルにしていくことで、本当にほぼ自動で経理が完了してしまうような状態を実現している方もいらっしゃるのも事実です。
上手に自動仕訳の機能とは付き合っていきましょう。
■編集後記
ライオンズが相当調子悪いです。
今日負けて勝率5割です。
打線も深刻ですが、頼みの投手陣も体調不良の選手が増えてきています。
これでこのまま最下位争いに突入ですかね。
なんとか踏ん張ってほしいですが。
■一日一新
ドコモショップでスマホ回収の手続き