今回は法人税の申告期限の延長についてわたしのスタンスを書いてみたいと思います。
なお、今回は法人税に絞って書いていますが、法人税の申告期限の延長をすることで消費税や地方税も同様に延長ができます。
法人税の申告期限は1ヶ月延長できる
法人税の申告期限は、原則決算後2ヶ月以内です。
例えば、3月決算なら5月までに申告と納付を済ませる必要があります。
この申告期限ですが、税務署に申請をすることで1ヶ月延長できます。
具体的には会社の定款に「定時株主総会を事業年度終了後3ケ月以内に行う」といった内容が書かれている場合に、それを理由に1ヶ月の申告期限の延長を行うことができます。
これは、「決算は株主総会で決算の承認という手続きを経て初めて確定するため、株主総会が3ヶ月目に行われるなら決算が確定してから行う申告も3ヶ月目になってしまうよね」といった考え方があるため認められています。
注意点として申告期限が1ヶ月延長されるだけで納付期限は延長されません。
もし、延長申請をして申告が2ヶ月以内に間に合わず3ヶ月目に行うとなったとしても納税は仮でいいので済ませておいて後で精算するという流れを踏むといった対応をします。
申告期限の延長に対するわたしのスタンス
わたしが税務代理で会社の申告をする場合は、この申告期限の延長は申請していません。
お客様に求められれば申請してもいいと考えていますが、あえて積極的に申請はしないようにしています。
というのも、2ヶ月以内に申告が終わらないということは基本的にしたくないなと考えているためです。
もしもに備えるという考え方もありますが、猶予があると甘えが生じる可能性もありますし、そもそも申告はできれば、決算月の翌月末、遅くて翌々月の上旬にはある程度数字を確定させて納税額の確認や来期に向けて数字を確認しておきたいと考えています。
わたしがこれまで勤めてきた税理士事務所だと最初の税理士法人と次の税理士事務所は延長申請がマストだったと記憶しています。
新設法人とか税理士変更のお客様とかだと下っ端はこういった手続きをすることになり、面倒だったことを思い出しますね。
ちなみに延長申請したからといって2ヶ月以内に申告が終わらないことはほぼなかったと記憶しています。
父の事務所では延長申請はしないというのが父のスタンスでした。
勤め始めた当初は何度か延長申請をしないのか聞いたことがありますが、「そんなのはカッコ悪い。当たり前に2ヶ月以内に申告するんだ」みたいなことを言っていました。
たぶん父なりの矜持があるんだなと思った記憶があります。
そんな父の影響を受けてか、わたしも申告期限の延長申請はしなくていいいかなと考えています。
申告は早め早めに動いてサクッと終わらせよう
今回は法人税の申告期限の延長について書きました。
いろいろな考えがあると思いますが、わたしは延長申請はしなくていいと考えています。
早め早めに動いて申告はサクッと終わらせてしまいましょう。
申告が後回しになってしまうと、来期の計画の材料も揃いませんし、申告が終わっていなくても新しい事業年度は始まっています。当然経理も進める必要があります。
申告が済まなければ新しい事業年度の経理も遅れてしまい悪循環にハマってしまうのは避けたいところです。
■編集後記
昨日はコーヒーインストラクター検定2級の試験日でした。
試験後アジフライのお店に行くつもりでしたが、開店まで時間があったので道中のドトールへ。
以前から食べたかった黒糖ミルクレープを注文しました。
これが美味しかったです。
その後お目当てのアジフライのお店に行きましたが、11時5分位についてすでに満席で2番目の待ち順でした。ちょっとタイミングが悪いと思って、久しぶりに「らいむらいと」へ。
こっちは待たずに入れました。
200gのチーズハンバーグでしたが年をとったせいか、ケーキを前に食べたせいか満足できました。
昔は余裕で300gのハンバーグにごはんもおかわりしていた記憶があるのですが。
■一日一新
コーヒーインストラクター検定2級 試験
ドトール ブリュレ仕立ての黒糖ミルクレープ～沖縄県産黒糖使用～
