税務相談の対応をしていると、たまに雑費の金額が多い決算書を見かけます。
できればこの雑費は使わないようにしましょう。
雑費ってそもそもなに?
雑費は「どの科目にも当てはまらない細かい経費」を処理すための科目です。
たとえば、どんな経費が該当するでしょうか。
わたしは普段雑費の科目を使わないのでパッと思いつきませんが、正月に神社でお参りをして払った初穂料あたりは雑費で計上することもあるかなと思ったりします。
基本的には、①少額であること、②たまにしかないこと、③どの科目にも当てはまらないこと、こういった要素が揃って初めて使う科目というイメージです。
したがって、あくまで例外的に使う科目になります。
「よくわからないから雑費にしておこう」、「細かく分けるのは面倒だから雑費にしておこう」、そういった考え方で雑費を使うのは好ましくないです。
雑費が多いとどんな問題があるのか
では、雑費が多いとどんな問題があるのでしょうか。
一つ目は、税務署に目をつけられやすくなるという点です。
全体の経費から見て、本当に少額なら問題ないと思いますが、仮にほとんどの経費が雑費に振り分けられていたりすれば、税務署からすると「私的な支出を経費にしているかも」と疑いたくなるものです。
そうすると当然税務調査が入るリスクが上がります。
二つ目は過去の数字を見返すときに使えない数字になってしまう点です。
広告費、交際費、通信費等適切に科目が振り分けられていれば、過去の数字を見返す際にどの経費が増減したのかとか、各科目の経費全体に占める割合などがわかります。
一方で雑費が多いと、一体何にいくら使っているか分からなくなります。
せっかく経理をするならその数字は仕事に活かしていきたいものですし、税務調査もできればない方がいいです。
なるべく雑費は使わないようにしましょう。
まとめ
どの科目を使って処理をするかという点は結構性格が出ます。
キッチリ分ける人もいれば、本当になんでも雑費で処理してしまう人もいるようです。
なんでも雑費は相応にリスクがありますし、その数字は仕事にも活かせません。
雑費はなるべく使わないように心がけましょう。
■編集後記
今日はライオンズが勝ちました。
推し獅子の高橋投手がいいピッチングをしてくれました。
復調して欲しい選手にヒットもたくさん出ましたし、今日支配下登録した仲三河選手にもタイムリーが出て良かったですね。
■一日一新
夏の福袋 UCC水淹れコーヒー 飲み比べセット