確定申告が終わると、どうしても「終わった…」と一息つきたくなります。
もちろん、それも大切です。
ですが、せっかく1年分の数字がきれいにまとまったタイミング。
ここで一度、「貸借対照表」をじっくり見てみることをオススメします。
損益計算書が「今年の成績表」だとすれば、
貸借対照表は「これまでの積み重ね」を表すもの。
数字を通して、自分の事業の歩みを確認してみるのもよいのではないでしょうか。
貸借対照表を「事業の歩み」として見る
貸借対照表は、簡単に言えば
「今、何をどれだけ持っていて、どれだけ借りていて、これまでにどれだけ積み上げてきたか」
を表した一覧表です。
・お金はいくらあるか
・在庫はどのくらい残っているか
・商売道具にはどんなものがあるか
・借入金はいくらあるか
・これまでに積み上げた利益はいくらか
こういった情報が、一つの表にまとまっています。
よく言われることですが、
損益計算書が「フロー(1年の流れ)」だとすれば、
貸借対照表は「ストック(積み重ね)」です。
つまり、貸借対照表は
これまでの事業の歩みを映し出すものです。
もし、何十年も商売を続けているのであれば、
それは事業の歩みであると同時に、人生の歩みとも言えるかもしれません。
それぐらい、貸借対照表には本来、大切な情報が詰まっています。
実際に貸借対照表を見てみる
貸借対照表は、細かい勘定科目を完璧に読み解こうとしなくても大丈夫です。
まずは
・お金は増えているか
・元入金(積み上げた利益)は増えているか
この2つを見るだけでも十分です。
そして、
「なぜ今の金額になっているのか?」
と考えてみることが大切です。
お金が増えていれば、事業がうまく回っている証拠かもしれません。
元入金が増えていれば、着実に利益を積み上げてきた証です。
一方で、
お金と元入金の金額に差があれば、
その差は車両や備品、建物、あるいは借入金など、別の形に変わっているはずです。
数字を評価するだけではなく、
数字と現実を結びつけてみる。
そうすることで、貸借対照表はただの決算書ではなく、
自分の事業の物語を語ってくれる資料になります。
少し前の決算書を見返して、
「あの頃は大変だったな」と振り返るのもまた一興です。
申告が終わったこのタイミングだからこそ、
一度、自分の歩みを数字で振り返ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
確定申告が、提出して終わりでは少しもったいないです。
1年分の数字が確定した今こそ、
貸借対照表を通して、自分の事業の歩みを振り返ってみましょう。
お金は増えているか。
元入金は積み上がっているか。
それだけを確認するだけでも、
この1年が事業にどんな影響を与えたのかが見えてきます。
■編集後記
わたしの父は、開業当初からの決算書を実家でオープンにしています。
そのため、これまでに何度か、父の昔の決算書を見る機会がありました。
これがなかなか興味深いものです。
数字を追っていくと、当時の苦労や挑戦が垣間見えるようで、
改めて父のすごさを実感します。
いや、むしろ。
その仕事を専従者として支え、
さらに3人兄弟を育ててきた母の凄さのほうが際立つのかもしれません。。
わたしも、父のような自分の貸借対照表を作り上げることができるのか。
正直なところ、それはなかなか難しいかもしれないと思ったりもします。
もっとも、時代が違いますからね。
だからこそ、自分なりの積み重ねをしていければいいのかな、とも思っています。
■一日一新
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