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新規のお客様から過去の申告書を見させてもらう理由

仕事

新規のお客様と打ち合わせをするときは、過去の申告書や総勘定元帳といった資料を用意していただくことが多いです。


今回は過去の申告書を見させてもらう理由をまとめてみます。

明らかな間違いを確認する

新規のお客様から過去の申告書を確認する第一の理由は、明らかな間違いがないかの確認です。


たとえば、源泉徴収税額の計上漏れだとか、平均課税の適用漏れ、減価償却費の計算間違いに所得区分の間違いなど、お客様の状況に応じて見るところは変わってきますが、過去の申告内容で間違いがないかを確認します。


このとき、間違いがあれば、修正申告や更正の請求といった、要は申告のやり直しをご案内をすることもありますし、過去のことはスルーしてこれからこんな感じでやっていきましょうとご案内することもあります。


このへんは、その間違いの税額への影響度合いや申告のやり直しをする手間などを考慮して判断していきます。

申告の概要を確認して今後のやりとりをスムーズにする

また、申告の概要、つまり売上の規模だとか、所得の種類、家族状況などを確認します。


それに総勘定元帳を見て商流を確認したり、経理方法をどれだけ引き継ぐかみたいなことも考えています。


基本的に経理方法はむやみに変えてはいけないというのが原則にありますが、税理士が関与したタイミングは、思い切って経理方法を変えてしまうタイミングとしてちょうど良かったりもするので、この際エイやっと変更しましょうとご案内することもあります。


こういった過去の申告の概要を掴むことで、今後のお客様との資料共有等のやりとりもスムーズになりやすくなります。


「生命保険料の証明書を用意してください」よりは、「去年は○○生命の保険料があったのでその証明書を用意してください」と確認できた方が何かとスムーズですよね。そんな感じです。

改善点はないかを確認する

最後に何か改善点はないかなという視点でも見ています。


ここでいう改善点は、先述した間違いに対する改善点もありますが、何か利用できそうな節税策はないかという改善点でもあります。


関与し始めた当初に、これくらいは節税としてチャレンジしてもいいかもしれないです、と軽くご紹介することが多いです。


もし、それで乗り気になってもらえればそのままチャレンジしてもらいますし、そうでなければ決算のときに改めてご紹介することも多いです。


一度決算を迎えるとまた見えてくるものも変わってきますので、そこで改めてこらくらいは節税としてやってもいいのではないでしょうか、ということでご案内させていただくことがわたしは多いです。

まとめ

過去の申告書は、一応必要だから確認させてもらっています。


別に粗探しをして馬鹿にしてやろうとかそういうつもりはないです。


まあ、そんな風に捉える方もそうそういないと思いますが。


■編集後記
昨日は推し獅子の栗山選手が二軍に降格しました。
栗山選手は調子が悪かったので仕方がないですね。
むしろ判断が遅いくらいの印象でした。
こう結果が出ないと、どうしても引退がチラついてしまいます。
いつかは来るんでしょうけど、なんとか今年もう一度一軍に上がってきて、勝負強いバッティングやたくさんの四球を選ぶ姿を見して欲しいなと思います。

■一日一新
ジャーマンビッグドック