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決算月を売上が少ない月にするメリット

経理

会社を作るとき、決算月はいつにしようかと悩むこともあると思います。


そこで、決算月は売上が少ない月にしようという考え方があります。

決算月の決め方はいろいろ

決算月の決め方はいろいろあります。

  • 区切りのいい12月や3月にする
  • 銀行の決算に合わして決算書ができあがる月にする
    ※3月や9月に決算書を銀行に提出できる月なので12月や6月前後となります
  • 税務調査の負担がなるべく少なくなるであろう月にする
    ※調査があるとすれば税務署の事務年度(7月~6月)の後半に行われる可能性が高くなる12月前後となります
  • 売上が少ない月にする

あとは、なんとなくで決めたりもするでしょうし、決められないからと税理士に決めてもらったり、税理士にこの月じゃないと受けられないよと言われたりするケースもあるかなと思います。


個人的には、社長の好きな月にすればいいかなと考えていますが、一応戦略的に決算月を決めるなら、上述した売上の少ない月を決算月にするという考え方を紹介することが多いです。


では、どうして売上が少ない月を決算月にするといいのでしょうか。


次にそのメリットを確認します。

売上が少ない月を決算月にするメリット

売上が少ない月を決算月にするメリットは次の3点です。

  • 決算の着地点の予測がしやすくなる
  • 利益が先に確保されているので投資や決算対策がしやすい
  • 繁忙期ではないので決算に集中しやすい

決算の着地点の予測がしやすくなる

まず、一つ目のメリットが決算の着地点の予測がしやすくなるという点です。


事業年度の後半になったら決算の着地点を予測することがあると思いますが、売上が少なければそれだけ予測がブレても利益への影響は少なります。


たとえば、決算月の売上の予測が1,000万のA社と300万のB社があったとして、どちらも予測より2割売上が多かったとします。


そうすると、A社の売上は1,200万となり予測より200万の増加で、B社のそれは60万の増加です。


決算の予測はあくまで予測なのでどうしてもブレが生じますが、そのブレの影響をなるべく少なくするために決算月を売上が少ない月にするのは有効です。


そして、決算の予測がより正確なら、それだけ投資だとか決算対策を適切に実行することに繋がります。

利益が先に確保されているので投資や決算対策がしやすい

決算月を売上が少ない月にするということは、逆に言えば、すでに売上が多い月は経過しているということです。


売上が多いということは利益も当然その期間に確保しているので、その確保した利益をベースに決算間際の投資や決算対策を安心して実行できます。


これが逆だと、決算の着地点がなかなか読めず、本当に投資や決算対策をしていいか自信が持てないなんてことが起こり得ます。


そうすると、どうしても来期に後回しとなり時機を逃すなんてこともあります。


チャンスを逃さないためにも、事業年度の早いうちに利益を確保するのは有効です。

繁忙期ではないので決算に集中しやすい

そして最後に決算に集中しやすいというメリットがあります。


決算は会社によっては棚卸がありますし、そうでなくても何かと大変です。


決算が繁忙期と被って仕事に支障が出てはいけません。


なるべく、決算に集中できる時期という意味で売上が少ない月を選ぶというのも有効です。

まとめ

決算月は売上の少ない月にするという考え方があります。


まあ、売上の波がない、もしくは規則性がない商売のときは通用しませんが、そうでなくて特段こだわりもなければ一つ検討してもいい考え方かなと思います。


■編集後記
今日は推し獅子の高橋投手が先発でした。
ついに597日ぶりの勝利となりました。
ずっと応援していたので、とてもうれしかったです。
これからは変なプレッシャーもなくなると思います。
またエースと呼ばれるような活躍をして欲しいなと思います。

■一日一新
息子用のシャンプーハット