銀行融資を見越した決算書の数字の見方として月商(一月分の売上)の何倍かという見方があります。
具体的には預金と借入金の金額が月商の何倍あるかと見ていきます。
預金の金額を月商と比べてみよう
決算書の数字を見るとき、まず預金がいくらあるのか、そして月商の何倍あるのか確認をしてみましょう。
一般的に、月商の1倍より預金の金額が少ないと資金繰りは厳しいはずです。
いわゆる自転車操業のような形になりがちですから。
そこで、預金の金額は月商の3倍を目指しましょう。
月商の3倍の預金があると資金繰りがかなり安定しますし、銀行からお金を借りる際もプラスに働きますので。
ちなみに、この月商の3倍という数字はよく言われることなのですが、わたしの経験でもたしかにこの基準を超えている会社は資金繰りが安定していると実感することが多いです。
ここで注意点ですが、この月商の3倍という数字は銀行から借りたお金も混みで考えてもらって構わないという点です。
たとえば、無借金で預金が1,000万ある会社よりは、借入金が2,000万あって預金が3,000万あるような会社の方が銀行融資においては好ましく、会社の資金繰りの面でも安定するのです。
預金を増やす方法は基本的に、利益を出す(もちろん確実に現金にする)か銀行融資を受けるの2択です。
実際のところ利益だけでこの基準をクリアするのはなかなか厳しいです。
たまに、無借金で年商以上の預金を保有しているような会社も見かけますが、そういう会社はやはりレアケースかなと思います。
したがって銀行融資を上手く活用して、まずは月商の3倍の預金を確保するのがオススメです。
借入金の金額を月商と比べてみよう
次に借入金の金額を月商と比べてみましょう。
一般的に、借入金の金額が年商の半分(月商の6ヵ月分)以上あると借り過ぎと言われています。
銀行としては、そういう会社にはお金を貸すのは危ないかもと考えるわけです。
年商の半分の融資を受けていたら借り過ぎかもしれないと考えるようにしましょう。
もちろん、借入金と月商の比較だけでなく、先述した預金の金額や、借入金と利益の比較、会社の将来性など様々な面を考慮して最終的な融資の判断がされますので、絶対ではないですが。
それと、決算書によっては、借入金が短期(1年以内返済)と長期とで分かれていたり、借入金の中に役員の借入金が混ざっていたりすることがあります。
あくまでここでの比較は銀行からの借入金と月商を比べるという趣旨なのでその点も注意しましょう。
まとめ
決算書の数字を見るとき、預金と借入金の金額が月商の何倍あるのか確認をしてみましょう。
このような数字の見方は銀行の担当者がよくしている見方です。
銀行はまずこのような視点で決算書を見てきますので、ここで不利にならないようできる対策を打つようにしましょう。
■編集後記
昨日はわたしの実家に家族で行きました。
道中で少し大きめの公園にも寄って遊びました。
保育園に行かない代わりにいい刺激になったと思います。
帰宅後はよく寝てくれました。
■一日一新
息子と一緒にみずほ台中央公園