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夫婦で自宅を共有で購入する場合のメリットとデメリット

税金

最近は共働き夫婦も一般的だと思います。ちなみに我が家も共働きです。
共働き夫婦が自宅を購入する場合、夫婦で共有にするかどちらか一方の単独所有にするかで迷うこともあると思います。

今回は夫婦で自宅を共有で購入する場合のメリットとデメリットを整理してみます。

夫婦で自宅を共有で購入する場合のメリット

夫婦で自宅を共有で購入する場合のメリットでまず考えられることが、税金面の優遇を夫婦で受けられることです。
具体的には「住宅ローン控除」と「居住用財産を譲渡した場合の3,000万円の特別控除の特例」の2つがあります。


前者は住宅ローンを借りて自宅を購入した場合に受けられる特例で、居住してから10年から13年の間、原則年末時点の借入金残高の0,7%を所得税や住民税から控除しますという制度です。


後者は、将来自宅を売却するときにその売却益を3,000万円までは非課税にしますという制度です。


これらの税金面の優遇を夫婦二人ともが享受できるため、いわゆるパワーカップルで夫婦のどちらとも高収入の場合や、将来的に自宅を売却し高額な売却益が出ることが見込まれる場合は共有で購入するとメリットが大きい可能性が高いです。


他のメリットはやはり単独で購入するよりは住宅ローンの借りられる金額が増えることや返済を分担できることなどが考えられるかなと思います。

夫婦で自宅を共有で購入する場合のデメリット

では逆に夫婦で自宅を共有で購入する場合のデメリットを考えてみます。
まず今回のケースに限定されるものではありませんが、「不動産の共有は避けるべき」とよく言われますが、そこで挙げられる理由がここでもデメリットになるかなと思います。


つまり、「維持管理の問題」や「売却時の問題」です。


「維持管理の問題」は修繕を行う際や賃貸に回した場合の各契約行為の際に、共有者全員(内容によっては過半数)の同意が必要というもので、「売却時の問題」は売却の際に原則共有者全員の同意が必要というものです。


夫婦の仲が良ければ問題が起きることは考えにくいですが、夫婦仲が拗れている場合や、それこそ離婚した場合はこれらの問題が顕在化することになります。


また、ドラマの「正直不動産」でもこの問題がテーマの回があったと思いますが、夫婦で住宅ローンを借りる場合も注意が必要です。


当たり前ですが夫婦のどちらかの収入が減って返済計画に狂いが生じるといったリスクや離婚をする際の様々なリスク※は考えておいた方が良いです。
※残ったローンの返済はどうするのか、自宅を売却するのか、適切な金額で売却できるのか、財産分与をするのか、財産分与の場合に譲渡所得税の課税がされてしまうといったことが考えられます


あとは、登記費用などの諸費用も基本的に2倍になるということもデメリットに数えることができるかなと思います。

まとめ

今回は夫婦で自宅を共有で購入する場合のメリットとデメリットを思いつくままに書いてみました。


メリットの面で税制面の特例を紹介しましたがこれらは一見魅力的に映りますが、どちらの特例も相応の所得税の負担や売却益が生じないと効果が薄まります。


住宅ローン控除ならそもそも毎年の所得税や住民税の納税額が少額ならローン控除で引ける金額もその所得税や住民税の金額までとなってしまいますし、3,000万控除の特例もそれだけの売却益が生じて初めて税制優遇をフルで受けられるというものです。


それでも税制面の特例はやはり魅力的ですが、メリットだけではないことは意識して判断しましょう。


それと共有で不動産を購入する場合は必ず購入対価を負担した割合で登記することを忘れずにしたいものです。意外と実際の負担額を無視して登記していることを見かけます。
最悪贈与税の課税が云々という話になって、錯誤登記をするとかどうとかとなるので気をつけましょう。


■編集後記
昨日聴き終わった夜刑事(ヨルデカ)はナレーターが声優の福山潤さんでした。
コードギアスのルルーシュの声の人です。
ところどころ「ああルルーシュだ」と思って聴いていました。
何か違和感があるなと感じていましたが、この文章を書く前にちょっとレビューを見たら息継ぎが入ってしまっているというコメントがありました。違和感の正体はコレかと納得しました。
声は言わずもがなでカッコいいし、内容もハードボイルドというのでしょうか意外とこの手の内容が好きかもと思いました。

■一日一新
シャトレーゼ 自家炊き餡ひとくち粗搗き大福
夜刑事(ヨルデカ) Audible