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預金シェアを見直そう

融資

会社の資金管理というと、「いくらあるか」に目がいきがちですが、
「どの銀行にどれだけ置いているか」という視点もあります。

この割合のことを「預金シェア」と呼んだりします。

普段はあまり気にされない部分ですが、
銀行との関係性や融資条件にも影響することがあります。

今回は、この預金シェアの考え方と見直しのポイントについて整理してみます。

預金シェアとは

預金シェアとは、会社の預金総額に占める各銀行の預金割合のことです。

たとえば、

  • A銀行口座:900万円
  • B銀行口座:300万円
  • 預金総額:1,200万円

であれば、
A銀行は75%、B銀行は25%がそれぞれの預金シェアになります。

銀行からすると、この預金シェアは高いほど好ましいものです。

理由のひとつは、回収リスクが下がるためです。
預金を多く置いてくれている会社であれば、
万が一のときにも回収できる可能性が高まるからです。

もうひとつは、実質的な貸付効率の問題です。
銀行の金利には契約上の「表面金利」と、実態を踏まえた「実質金利」という考え方があります。

銀行側からすると、
借入金額 − 預金金額 = 実質的な貸付金額
となるため、預金が多いほど実質的にリスクを取っている金額は小さくなります。

その結果、同じ金利でも効率よく貸しているという評価につながります。

預金シェアを見直してみる

預金シェアは銀行にとって重要ですが、すべての銀行にとって都合よくすることはできません。
どうしても、どこかを立てればどこかが立たないという関係になります。

そのため、基本的には借入シェアに合わせて預金シェアを整えるのが無難です。

たとえば、もっとも多く借入をしている銀行があるにもかかわらず、
その銀行の預金シェアが低く、逆に借入のない銀行に預金が偏っているような場合は、
見直しの余地があります。

預金を移すだけでも一定の効果はありますが、できれば日々の取引も含めて考えたいところです。
つまり、売上の入金や支払いの取引を意識的に移すということです。

取引が増えることで銀行は会社の状況を把握しやすくなりますし、
振込手数料などの収益面でもプラスになります。

とはいえ、これまでの経緯等もあり、何かと手間がかかることもあると思います。
そうした場合は、支払い関係の取引だけでも、借入シェアの高い銀行で行うのが一案です。

公庫からの融資を上手に活用する

最後に、日本政策金融公庫からの融資をどの口座で受けるかも意識しておきたいポイントです。

公庫は銀行口座を持たないため、融資金は必ずどこかの銀行口座に入金されます。

このとき、借入シェアの低い銀行に入れてしまうと、
預金シェアの観点では少しもったいない形になります。

せっかくであれば、借入シェアの高い銀行、いわゆるメインバンクの口座で受けることで、
自然と預金シェアを高めることができます。

預金シェアは普段あまり意識されないものですが、
銀行との関係性を考えるうえでは無視できない要素です。

借入シェアとのバランスを意識しつつ、預金の置き場所や日々の取引を少し見直すだけでも、
銀行対応がスムーズになる可能性があります。

一度、自社の預金シェアや借入シェアを確認してみましょう。


■編集後記
自転車の青切符が導入されてから、車道を走る自転車が増えたように感じています。
一応、やむを得ない場合は歩道を走ってもよいはずなので、
正直これまで通りでもいいような気もしますが、実際のところどうなんでしょうね。

とりあえず、車で自転車を追い越す際にはスピードを落とし、
できるだけ距離を取ることを今まで以上に心がけています。

■一日一新
柳瀬川駅近くのお弁当屋