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決算書が出来上がったら粗利益を確認しよう

経理

決算書の数字の中で粗利益はとても重要な数字です。


一応、粗利益について確認すると、粗利益は売上-原価で計算します。


青色申告の決算書なら売上原価の下の差引金額のことで、弥生会計なら売上総損益のことです。


今回は決算書が出来上がったら粗利益を確認しようという話を書いてみようと思います。

粗利益こそが稼いだ金額

粗利益はとても重要な数字です。


というのも粗利益は稼いだ金額を意味するからです。


もちろん売上も重要で、売上=稼ぎと考える向きもありますが、粗利益を稼いだ金額と捉えることをオススメしています。


たとえば、個人事業主のAさんとBさんがいたとして、それぞれの売上や粗利益は次のとおりだったとします。


Aさん|売上1,000万ー原価700万=粗利益300万(粗利率30%)
Bさん|売上500万ー原価100万=粗利益400万(粗利率80%)


売上ばかりに着目していると、Aさんの方が稼いでいるとなりますが、粗利益の数字はBさんが逆転しています。


また、粗利率で見てもその差は歴然です。


単純に何千万とかそれ以上の売上をたたき出すこと自体もそれはそれですごいことで、上記のような極端な例でもどちらがいいとは言い切れないところもありますが。


個人的には粗利益を増やすことに着目した方が、個人事業主や小さな会社だと好ましいと考えています。


個人事業主や小さな会社だとできる仕事の量が限られるからです。


決算書が出来上がったら、粗利益や粗利率に注目してみましょう。

粗利益の数字をどう見ていくのか

では、次に粗利益の数字をどんな感じで見て行けばいいのかについて確認しましょう。


まずは、単純に過去の数字と確認してみましょう。


このとき、粗利益の金額そのものの比較も大事ですが、粗利率の比較も重要です。


そうすると、粗利益は増えたけれど、粗利率は減っているとか、その逆のパターン等が見えてきます。


そこから、どうしてそういう結果になったのかを考えてみるのです。


たとえば、粗利益は増えたけれど、粗利率は減ったというパターンなら、商品がたくさん売れて売上自体は増えたけれど、原価が材料費等の高騰で高くなってしまって、思いのほか利益効率が下がってしまったといった感じです。


こういうストーリーを自分なりに構築できれば、たぶんそういうことなので、そしたら粗利益なり粗利率を増やすためにどういったことができるかといったことを考えてみるのです。


また、粗利益の数字を原価以外の経費の金額と比較するのも大事です。


これも当たり前と言えば当たり前ですが、粗利益>原価以外の経費の関係なら事業は黒字ということになります。


まあ、個人事業主だと粗利益>原価以外の経費+生活費(+貯蓄)の関係じゃないと家計全体で見れば赤字なのでそこまで見ていく必要もあります。


そして、基本的に原価以外の経費+生活費(+貯蓄)の部分はある程度予想ができますので、自分が理想とするお金の流れになるように必要な粗利益を考えるのです。


そうすると、売上はいくら必要でとか、粗利率がいくら改善するといいとか、はたまた経費や生活費を少し見直してみようといったことを考えたりもできます。


ただ、売上をいくらまで伸ばしたいとか、粗利率を何%改善しようというのは、言うは易く行うは難しというやつなので、具体的な方策が思いつくかどうか、それで成果が出るかは別問題です。


でも、決算書が出来上がったタイミングで、粗利益の数字からこういったことを派生して考えてみてもいいかなと思います。

まとめ

決算書が出来上がったら粗利益を確認してみましょう。


今回は粗利益について書きましたが、実際のところ決算書の数字では預金の金額や最後の所得金額、元入金の金額、もちろん売上の金額も粗利益と同様に重要です。


そのためこれだけを確認すればいいよとはなかなか書きづらいのですが、とりあえず決算書が出来上がったら年に一度の機会なので、まんべんなく数字と向き合うようにするといいのかなと思います。


■編集後記
最近息子の夜泣きが続いています。
わたしが抱っこをしたり添い寝をしても泣き止みませんが、妻が抱っこをしたり添い寝をするとすぐに泣き止みます。
やっぱりママがいいのでしょうか。

■一日一新
シャカシャカポテト ハッピーターン味