相続税の申告は多くの人にとって初めての経験です。
そこで、「申告しなくてもバレないんじゃないか」とか「この口座(財産)は税務署も気付かないだろう」、そんな風に考えてしまう方もいると思います。
しかし、今の時代、相続財産を隠し通すことは難しくなっています。今回はその理由をまとめてみます。
税務署は預金の動きをしっかり見ている
まず代表例として、税務署は相続税の税務調査をする際、亡くなった人の口座の動きを調べています。
従来は書類で銀行に照会をしていたので、その照会に数週間かかっていたそうですが、ここ最近はオンラインで照会をかけているようで、数日で必要な情報を得ることができているようです。
その分、効率よく調査が進められていると言われています。
また、亡くなった人の口座だけでなく、相続人の口座もチェックされています。
たとえば、専業主婦で過去に収入が少なかった配偶者名義の口座に何千万もあればそれは名義預金としてピックアップされたりします。
保険、証券、不動産、所得状況等もキッチリ調べている
預金だけでなく、保険や証券も最近はオンラインでそれぞれ保険会社や証券会社に対して照会をかける仕組みがあるようです。
したがって、これも銀行への照会同様に効率よく必要な情報が集まるようになっています。
また、税務署は法務局を通じて不動産の登記情報も把握していますし、KSKシステムというシステムを使って過去の税金の申告状況も一元管理しています。
ちなみに申告状況がわかるということは過去の所得状況や、贈与を受けたり相続した財産がわかるということです。
したがって、その人のおおよその財産規模等の把握に役立つわけです。
それに今後はペイペイ等の決済事業者やクレジットカード会社にもオンラインで照会をかけるようなシステムを構築していくようです。
このように、ありとあらゆる財産が簡単に調べられる、そんな環境が出来つつあるわけです。
まとめ
税務署は相続税の税務調査をする際に、銀行等に対してオンラインで照会をかけることができます。
また、不動産や過去の申告状況もしっかり把握していますので、相続財産を隠し通すことは難しいのが現実です。
そのため、変によこしまなことは考えず、最初から正直な申告を心がけましょう。
■編集後記
昨日、息子は目の結膜炎ということで病院から診断を受けていましたが、今日は無事呼び出しもなく保育園に通ってくれました。
保育園から帰ってきても気付いたら目ヤニが溜まっているのでやっぱり普通じゃないなと思いますが、本人は元気そうです。
このまま悪化せず完治してほしいです。
■一日一新
亀戸升本 弁当