「もう少し所得を下げられませんか?」
決算が近づくと、こうしたご相談をされる方がいらっしゃいます。
また、決算後、申告前のタイミングでも同様に。
たしかに、所得(利益)はある程度コントロールできる側面があります。
ただし、何でも自由に動かせるわけではありません。
今回は、「調整できる所得」と「調整できない所得」の違いについて整理してみます。
所得は調整できるもの
所得は、これからの行動しだいで結果的に動いていく部分があります。
たとえば、新メニューをつくったり、値付けを工夫したり、広告を出したりといった積み重ねが最終的に売上や利益に影響していきます。
もちろん、所得を増やすこと自体は決して簡単ではありません。
ただ、「これからどう動くか」という選択の積み重ねによって、結果として所得が変わっていくという意味では、一定のコントロールの余地があります。
また、利益が出ているときには、
将来に向けた支出や経費の前倒しを検討することも一つの考え方です。
たとえば、
・仕事で使うパソコンを新調する
・仕事につながりそうなセミナーを受ける
・日々使っている備品をまとめ買いする
といったものです。
こうした支出は、将来のための投資であると同時に、結果としてその期の所得に影響を与えることにもつながります。
さらに、可能であれば、仕事量を調整するという考え方もあります。
つまり、無理に案件を詰め込まず、仕事のペースを少し落として、売上の計上時期が自然に翌期になるようなスケジュールにするという方法です。
あくまで実態に沿った範囲での話にはなりますが、こうした判断・行動も結果として所得に影響してきます。
いずれにしても、「これからどうするか」を考え、それに基づいて実際に行動した結果として所得が動くのであれば、税務上のリスクは比較的低いといえます。
所得は調整できないもの
一方で、「今期の利益が多いから、なんとか減らせないか」という発想には注意が必要です。
この段階で考えているのは、すでに発生してしまった結果、つまり過去の数字です。
所得は、日々の取引の積み重ねによって確定していくものです。
そのため、すでに終わっている取引や発生した売上・経費を、後から都合よく変えることはできません。
ここで無理に所得を動かそうとすると、仕事に関係がない支出を経費にしたり、売上の計上時期を意図的にずらすといった方向に発想が傾きがちです。
さらに酷いケースになると、売上そのものを抜いてしまったり、実際には払っていない領収証を使って経費を作るといったことも起こりえます。
しかし、これらは調整というよりも、事実関係を歪める行為です。
当然ながら税務上も認められるものではなく、大きなリスクを伴います。
まとめ
所得は、一定の範囲では調整できる側面がありますが、それはあくまで将来に向けた行動の結果として動くものです。
実態のある取引や支出を前提にしている限り、自然なかたちで所得が変化していきます。
一方で、すでに確定している過去の結果に対して手を加えようとすると、無理が生じます。
「後から所得をどう動かすか」ではなく、
「これからどう行動を積み重ねて、理想の所得に近づけていくか」
このような視点で考えていくことが大事かなと思います。
■編集後記
今日はライオンズが、まさかのホークス相手に打ち勝ちました。
外崎選手や仲三選手のホームランも飛び出し、乱打戦を制する形となりました。
やはり試合に勝てると、一気に面白く感じられるのが不思議なものです。
昨日まであれだけネガティブな気持ちだったのが、嘘のようです。
明日は推し獅子の高橋光成投手。
なんとか勝って、カード勝ち越しを決めてほしいところです。
そうなれば、「まだまだいける」という空気も出てくるのではないかと思います。
■一日一新
ニワトリ・ファイター アニメ

