棚卸というと、決算のときに一度だけ行うものと思っている方も多いと思います。
たしかに年に一度の棚卸だけでも大変ですが、実は棚卸の回数を増やすことで得られるメリットは大きいです。
たとえば、棚卸の回数を増やせば、今どれだけ儲かっているかがわかることや、節税などの対策を早めに打てることにつながります。
儲かり具合がわかる
在庫を扱う商売の場合、棚卸をしないと正確な利益を計算することができません。
つまり、決算のときにしか棚卸をしていない場合、期中の間は「今どれくらい儲かっているのか」を把握できないまま経営していることになります。
利益が分からなければ、これからどれだけ投資をしていいのか、あるいは今期の納税額がどの程度になりそうかといった判断もできません。
定期的に棚卸を行っておけば、現時点での利益や経営状況を正しく把握できるようになります。
節税などの対策につながる
また、棚卸の回数を増やすことで、決算に向けた対策を早めに検討することができます。
たとえば、在庫が多すぎる場合には、処分セールや値引き販売などをタイミングよく実施できるようになります。
また、期中で利益や納税額の見込みをつかめていれば、それに合わせて投資や節税の対策も立てやすくなります。
「決算になってから慌てて対応」ではなく、先を読んだ経営判断ができるようになります。
大変なら帳簿棚卸でも大丈夫
このように、棚卸の回数を増やすのは理想で、できれば毎月棚卸を実施していきたいものです。
とは言っても、毎回すべての在庫を実際に数えるのは大変です。
そこで、そんな場合は「帳簿棚卸」という方法でも構いません。
帳簿棚卸とは、仕入や販売のデータから在庫を推定する方法です。
また、売れ筋商品だけを対象にして棚卸を行い、他の商品は省略する方法でも十分効果があるかなと思います。
大切なのは、定期的に在庫の状況を確認しておくことです。
すぐに完璧を目指す必要はないので、無理のない範囲で、少しずつ棚卸の回数を増やしていきましょう。
■編集後記
今日はもうすぐ結婚記念日ということで、少し早いお祝いをしました。
といってもケーキを買って食べただけですが。
今は新座市でキャッシュレス還元の事業をやっているので、それを使ってお得に買い物もできました。
やっぱりケーキは美味しいので、事業が終わる今月中にあと一度くらいケーキをどこかで買おうかなと思います。
■一日一新
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