たまに、前の税理士が作成した申告書を見る機会があります。
そうすると、税理士報酬を必ずと言っていいほど確認するものです。
前の税理士はいくらでこの申告の仕事を引き受けたのだろうと。
そこで、この報酬でこの申告をするの？と思うことがちょいちょいあります。
事業所得（65万控除）＋不動産所得の申告報酬が5万円
今年の確定申告で見た前の税理士の申告報酬で一番衝撃だったのが、事業所得と不動産所得、そして年金等の申告で報酬が5万円だった申告です。
しかも、事業や不動産は青色申告特別控除で65万円を控除していたので、帳簿の作成をしての報酬です。
一応、納税者の方は手書きの帳簿等をキレイに作成していらっしゃいましたので、恐らく真面目な方なんだと思います。
税理士として、資料をきちんと用意してくれるお客様についてはなるべく優遇したい気持ちになるのも分かりますが。
でもやっぱり報酬が低すぎるよなと思ったりします。
その前の税理士の方は、雰囲気的には地元の昔ながらの税理士でずっとそういう価格でやってきたから今更変更するのが面倒とか、もう十分に稼いできたから報酬をあげる必要がないとか、きっといろいろ事情があるのでしょうけど。
また、不動産所得の申告（白色）で報酬が2万円の申告も見ました。
これじゃとてもじゃないけど採算が合わないと思うのですが。。
報酬が低すぎるのも良くないと思う
わたしはこういう安すぎる報酬を見てやっぱり良くないよなと思います。
まあ、報酬体系は個人の自由なのでわたしがとやかく言うのもアレですが。
やっぱり業界としてそれが当たり前という雰囲気を助長するようで好きになれません。
また、先述した5万円の報酬の件だと、ずっと事業所得は赤字だと納税者の方は仰っていました。
そうするとずっと赤字ならその所得は本当に事業なの？とかいろいろプライベートな支払いも経費に入れているんじゃという懸念事項が湧いてきます。
5万円の報酬だとそのようなことも検討しきれないのかなと邪推してしまいます。
申告の質を保ったうえで安く請け負う分にはその人の戦略かも分かりませんが、ただお預かりした資料を右から左へ申告書を作るだけとなっていたら、それは納税者と税理士双方でよくないよなと思ったりします。
格安路線はとりたくない
安すぎる税理士報酬も考えものです。
そういう報酬で作成された申告書を見ると思うものがあります。
ある程度自分が納得した報酬をお支払いいただいた上で、できる限り誠実に申告をする。
そんな報酬体系でやっていきたいなと思うものです。
■編集後記
昨日は息子の誕生日でした。あとわたしも愛犬も。
妻が選び取りカードなるものをネットで買ってきて息子に選ばせましたが、「intelligence」のカードを選んでいました。
近くのカードを取っただけのような気もしますが、なかなかこれは面白いなと思いました。
今のところパワータイプですが知識で勝負するタイプに育つのでしょうか。
■一日一新
選び取りカード
はじめてずかん1000
デイズルークス
