2023年の確定申告の振替納税の日が昨日(4月23日)でしたので、納付を確認して一息ついたという方も多いと思います。
※消費税の振替納税は4月30日です
2023年の確定申告でてこずった方の多くは、年内からの準備不足が大きな要因ではないでしょうか。
来年の確定申告で同じ轍を踏まないよう、少しずつでも経理を進めていこうという話を書いてみます。
確定申告は事前の準備が大事
確定申告は年内の事前の準備がとても大事です。
事業所得がある方なら、日々の経理を進めておく、
譲渡所得などイレギュラーな所得の申告なら、その収入があったときに関連する資料は整理しておく、
こういったことが確定申告の時期に苦労しないで済む一番の方法です。
地味で当たり前ですがこれが本当に大事だと思います。
確定申告の時期にまとめてやろうとすると記憶もおぼつかないし、資料がどこかにいってしまうということも起きてしまいがちです。
そういったことが起きないよう、日々の経理やそのときの資料整理は定期的に、できれば間髪入れずにしておくことをおすすめします。
どうせやらないといけないことです。明日やろうは馬鹿野郎の精神は確定申告でも通用します。
記帳指導は開始時期が妙に遅い
税理士は税務支援に従事することが税理士法という法律に義務付けられています。
税務支援は市役所や税務署での税務相談などのことです。
こういった税務相談は所属している税理士会の支部から個々の税理士があてがわれて出張しています。
ちなみに、少額ですが税理士会等から日当がでます。
そういった税務支援の一つに記帳指導というものがあります。
わたしもここ2年は修行と考えて担当していました。
記帳指導は税理士に依頼するほどの規模ではない納税者が、それでも経理や確定申告を適切にできるよう税理士が無償でサポートするものです。
※記帳指導は税務署の事業で税理士会から税理士が派遣されています
一応打ち合わせをする回数が4回と決まっているのですが、4回の中で割と網羅的に経理のやり方、資料の整理の仕方、消費税の課税の概要、所得税の課税の概要、確定申告のやり方とお伝えするよう税務署から指示を受けます。そして原則は納税者が確定申告をすることを見届ける必要もあります。
わたしはカリキュラムにあることは一通りお伝えするようにしていたので、4回で伝えきれるよう構成を考えるのは意外と大変でした。
ぶっちゃけ担当者の裁量でいくらでも調整していいのかもしれませんが。
この4回という回数の少なさもさることながら、
記帳指導を担当することで気になることにファーストコンタクトの遅さというものがあります。
だいたい記帳指導で納税者と最初に打ち合わせをするのが9月前後になってしまうのです。
納税者によっては我流で経理を進めてしまう人、まったく手を付けていない人と様々ですが、いずれにしてももっと早くお会いして経理の方向性だけでも決めておければスムーズなのにとよく思ったものです。
税務署の人事の関係とか、忙しくない時期とかいろいろ都合があってそういったタイミングになってしまうのだと思いますが、記帳指導も確定申告は早めに準備した方がいいなと感じられる出来事でした。
早く始めるといっても精度も大事
税理士の仕事をしていると日々の経理や資料整理といった事前の準備がとても大事だとよく思います。
事業をされている方は、2024年の経理を今からでも初めていきましょう。
また事前に準備をするといっても、その方向性がズレているとかえって後の修正に手間が生じることもあります。
毎年確定申告をしていて経理は慣れっこという方は問題ありませんが、初めて確定申告をする方は早めに税理士に相談をして経理のやり方や資料の整理の仕方などを聞いておくことをおすすめします。
確定申告の時期になって相談をしても受け付けてくれない税理士も多いので気を付けましょう。
■編集後記
応援しているライオンズが負け続けています。
開幕当初は絶好調でしたが、いつものライオンズに戻ってしまったのかもしれません。
きっとまたたくさん勝てる日がくると信じて応援したいと思います。
■一日一新
黒酢あん炒め 調理