今回は値段はあらかじめ公表しておくことについて書いてみます。
税理士業界では値段を公表していることは少数派
税理士業界では値段を何かしらの方法で公表していることは少数派です。
インターネットが発達しておらず値段の公表ができなかった時代からそのまま続いている事務所もありますし、そもそも値段が税理士会の報酬規定で決められていたという時代もあったみたいですしね。
そういった流れもあるのでまだまだ値段を公表している税理士は少ないです。
わたし自身はというと、独立する前からHPを作って値段を公表することは決めていました。独立当初はとりあえずブログの執筆と併行してHPを形にしていく作業に勤しみましたし、一通りメニューのページが完成して初めてHPも一応の完成を迎えたと実感したしだいです。
次にわたしが値段を公表することにした理由を書いていきます。
値段を公表することにした理由
値段を公表することにした理由、それはいわゆるひとり税理士と呼ばれている先人の方々に憧れがあって自分もああいう風に仕事をしたいという気持ちがあったので極々当たり前にHPを作って、メニューを充実させてという方向に舵を切ったというのが本音でしょうか。
ただあえて理由を言語化すると次のような理由がありますね。
- 値段がわからない状態でのお申し込みはしづらいから
- 安易な値引きはしないという意思表示
- 他の税理士との差別化
ここでは、安易な値引きはしないという意思表示ということについて深堀りしたいと思います。これは先日の家電量販店での買い物でも改めて感じたことです。
というのも、フットマッサージ機を買いに行ったのですが、たしか店頭の価額が52,000円くらいでした。そのお店では以前にも洗濯機などを購入していたので店頭の価額で買ってはいけないということは理解していました。
そこで、その家電量販店のオンラインショップで同じ商品の値段をチェックしてみたところ、やっぱりオンラインショップの方は42,000円くらいと大分安かったのです。そのため妻と少なくともこの値段で買わないとねと話していたところ、スタッフの方が話しかけてきて交渉がスタートしました。
そのスタッフの方はわたしたちがスマホをいじっているのを確認してか最初から、「ネットの価額までは値引きしますよ」と仰ってきて、それならとオンラインショップの画面を見せたら、「大分安いですね~、でもジャスト40,000円でいいですよ。ただかなり安いんでちょっと上司にOKか確認してきます」と仰って、別のスタッフのところに駆けて行きました。
すぐに戻ってきて40,000円でOKとなり、わたしたちも即決して購入しました。
古いマッサージ機も無料で回収してもらい、帰宅の道中は妻とホクホクしながら帰りましたが、帰宅後気になってAmazonやヨドバシで同じ商品を検索したら、35,000円台だったんですよね。
お店でAmazonとかで検索していなかったわたしたちも悪いですが、最初から値引き前提の値段を提示しておいて、相手が提示してきた金額に応じて値引き額を変えていくのかなと思うとモヤッとしたんですよね。
それに、あの値段の確認のために席を外すのも単なるパフォーマンスっぽいよなとか思ったり。一応離れたスタッフの方に歩いてはいましたが、ちゃんと会話をしているようにも見えなかったし、今ではお店での一連のやりとりにモヤモヤが残っています。
今回の買い物で、値引きをするということは、他のお客様への裏切りになり得るんだなと思いましたね。よく他の定価で購入しているお客様に申し訳ないから値引きはしないということを聞きますが、本当にその理屈って成立するんだなと実感しました。
そして安易に値引きをしないためにも、ウチはこの値段でこの仕事をしますからよかったらお申し込みくださいということで、HPにメニューとして値段を公表しておくことが重要だと考えています。
まとめ
今回は値段を公表しておくことについて書いてみました。値引きをしないために値段を公表するというのは、今回書いたようにお客様を守るという側面もありますし、自分を守るという側面もありますよね。わたしはこれからも値段の公表は継続していくつもりです。
また値段のことでいうと顧問や相続税のメニューについては値段は変わることもあるかもと保険をかけています。
この点はもしかしたら不要かもと思ったりしています。そうそう想定外のことはないですし、ある程度の業務量等の差異はカバーできるくらいの値付けをしておくのがスマートなのかもしれません。
とりあえず、今のままで続けてみて、変えたくなったら変えていこうと思います。
■編集後記
昨日はうっかり寝坊して7時40分過ぎに起床しました。速攻で準備して10分後くらいにはあさんぽに出発しましたが、幸い夜の間に雨が降っていたみたいで蒸し暑いながらも余裕で散歩できました。
梅雨の間になんとか早起きのリズムを作らなくてはいけませんね。
■一日一新
ドトール カフェ・オ・レ アイスバー