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【初心者向け】給与から天引きする源泉所得税額が変わるタイミング

税金

同族経営の会社や個人事業主で親族しか給与の払う相手がいない場合、給与計算が適切にされていないことを意外と見かけます。


特に源泉所得税が数年間金額が変わっていないなんてことも。


今回はそういったことがないように源泉所得税が変わるタイミングについてまとめてみようと思います。

自分や親族に払う給料の源泉所得税額はなあなあになりがち

同族経営の会社で給与を払う相手は自分と配偶者だけとか、個人事業主で給与を払う相手が配偶者だけといった場合、給与から天引きする源泉所得税額がもう何年も同額ということになっていることをしばしば見かけます。


まあ、給与の金額や扶養の状況に変更がないので、金額が間違っているといっても微々たるものなのですが。


こういうの、個人的にはモヤっとしますね。


結局年末調整で精算されるから大した問題ではないと言えばその通りで、実際にそういった案内をすることも少なくないのですが、別にあえて間違えた金額を控除し続けるのもどうかなと思うしだいです。


源泉所得税の金額はその年の源泉徴収税額表に、社会保険料控除後の給与の金額とその人の扶養人数を照らして確認するというものですが、これくらいはサクッと対応できるといいかなと考えています。


そこで、次に源泉所得税が変わるタイミングについて見ていきます。


このタイミングを意識できれば少なくとも何年も同じ金額を控除し続けるようなこともないのかなと思います。

給与から天引きする源泉所得税額が変わるタイミング

給与から天引きする源泉所得税が変わるタイミングですが、それは源泉所得税額がどのように計算されるかをイメージすれば分かりやすいかなと思います。


つまり、源泉所得税額は社会保険料控除後の給与の金額とその人の扶養人数をその年の源泉徴収税額表に照らして計算することになります。


なので、それぞれの計算要素を分解して、それぞれの金額なり%が変わるタイミングを意識できれば自ずと源泉徴収税額も再計算しなきゃと気付けるのかなと思います。


具体的には次のタイミングを意識すればいいと思います。

  • 給与の金額が変わったタイミング
  • 源泉徴収税額表が更新されたタイミング
  • 社会保険料の率や金額が変わったタイミング
  • 扶養人数が変わったタイミング

給与の金額が変わったタイミングは、大丈夫だと思います。


多くの方は給与の金額が変われば源泉徴収税額も計算し直さないとという頭になることかと思いますので。


一方で残りの三つは結構忘れがちかなと思います。


まず源泉徴収税額表ですが、こちらは毎年今の時期になると来年分の新しい税額表が公表されるので、来年1月の給与からはその税額表を利用して計算することになります。


まあ、1年ごとにそんな大きく税額が変わることもないので、この更新で源泉所得税額が変わることはあまりないと思いますが、きちんとその年の税額表を用いて源泉所得税額を計算するということは意識したいですね。


次の社会保険料関係については結構複雑です。


社会保険料は標準報酬月額の定時改定や臨時改定もありますし、それぞれの保険料率の変更もあります。


また健康保険や介護保険、厚生年金に雇用保険とそれぞれで保険料率の変更タイミングがバラバラだったりするので、それらに対応しつつさらに源泉所得税もとなると結構ハードルが上がるのかなと思ったりしています。


まあそれでも、社会保険の計算が適切にできていれば、源泉所得税は税額表に当てはめて計算をするということに変わりがありませんから、要は社会保険の計算で満腹とならずいかにきちんと源泉所得税も計算できるかといった話になるのかなと思います。


そして最後の扶養の人数ですが、これは文字通りの扶養の人数ではなくあくまで税額表特有の扶養の人数(正確には扶養親族等の数)という概念なので分かりずらいですね。


ただ、扶養の人数も源泉所得税の計算に影響がある、というよりこれもきちんと税額表を使って源泉所得税を計算するということを意識して行えば、恐らく扶養の人数の増減による影響にもある程度は気付けるのかなと思います。

まとめ

今回は給与から天引きする源泉所得税額が変わるタイミングについてまとめてみました。


たまにですが、もう何年も源泉所得税額が変わっていない状況を見かけることがあります。


最初の方でも書きましたが、別に給与の総額がずっと同じなら、源泉所得税額が間違っていると言ってもその間違いは微々たるものです。


結局年末調整できちんと精算できると言えば本当にそれまでかなと思います。


でも個人的には、この計算はサクッと対応して欲しいなと考えています。


まあ、いくら説明しても対応していただけないお客様もちょいちょいいらっしゃるのですが、そういうときは、わたしもまあしょうがないよねと諦めてしまうこともありますね。


■編集後記
昨日は現役ドラフトの日でした。
ライオンズからは本田投手がオリックスへの移籍が決定し、代わりにロッテから平沢選手が加入しました。
個人的には、本田投手の放出は意外でした。
同年代なので結構応援していたのですが。
でもオリックスで心機一転たくさん活躍してほしいですね。
平沢選手はずっと1軍での活躍が期待されていてなかなか芽が出なかった選手という印象です。
ずいぶんプロ入りしてから経つような印象ですが、高卒でプロ入りなのでまだ現時点で26歳のようです。
26歳ならまだまだこれからと言えばこれからなので、こちらも新天地で奮起してほしいですね。

■一日一新
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