「自分は独身だから相続のことなんて関係ない」、そう考えている方も少なくないと思います。
しかし、おひとり様の方こそ、早めに自分の相続について考えておくことが大切です。
何も準備をしていないと、想像もしない人に財産が渡ったり、自分の財産が国のものになってしまう可能性があります。
おひとり様の相続人
配偶者や子どもがいない、いわゆるおひとり様の場合には、相続人は「親」から始まり、「兄弟姉妹」、さらに「甥・姪」へと順番に広がっていきます。
それでも、相続人がまったくいない場合には、最終的に財産は国に引き継がれることになります。
また、配偶者と離婚している場合でも、その配偶者との間に子供がいれば、その子供は相続人になります。
おひとり様の方は、まず「自分にとって誰が相続人になるのか」をしっかりと確認するようにしましょう。
意外と思わぬ人物が相続人となり、自分の財産を引き継ぐ権利を持つケースもあるので注意しましょう。
生前にできること
相続人の確認ができたら、次に考えるべきは「生前にどのような準備ができるか」です。
やはり最も有効なのは、遺言を作成することです。
たとえば、特定の相続人に財産を引き継いでもらいたい場合や、相続人でない人物・お世話になった団体に財産を渡したい場合には、遺言が欠かせません。
また、それ以前の段階として、相続人となり得る人や財産を託したい団体と連絡をとり、意思を伝えておくことも大切です。
そして、いざ相続が発生した際に、そのことが確実に伝わるよう準備しておくことも必要です。
こうした備えができていないと、せっかくの思いが反映されず、望んだ形で財産を引き継いでもらうことができない恐れもあります。
まとめ
おひとり様の方にとっての相続は、配偶者や子どもがいない分、思わぬ人が相続人になる可能性があります。
だからこそ、自分の大切な財産を誰にどう託すのかを、生前からしっかり考えておくことが重要です。
遺言の作成や事前の意思表示は、少し手間に感じるかもしれませんが、自分の思いを確実に反映させるために必要なことです。
何も準備をしなければ、せっかくの財産が意図しない相続人や国に渡ってしまうこともあります。
「まだ早い」と思う方も多いかもしれませんが、相続はいつ起こるか分かりません。
いざという時に備えて、今のうちから自分の相続について考えてみましょう。
■編集後記
おひとり様の相続の案件は最近はちょくちょく見ています。
また、その予備軍のお客様も少なからずいらっしゃいます。
こういうケースはこれからもっと増えてくるのかなと思う今日この頃です。
お客様がおひとり様である程度ご高齢だと、一応この手の話題は振るようにしています。
やっぱり、せっかく頑張って築いた財産が国のものになったりするのは忍びないので。
ただ、あんまり強く対策しましょうとは言えないのも事実で、結局は本人のやる気次第なのかなとも思ったりしています。
■一日一新
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