会社にお金があるときにさらに融資を受けましょうとお伝えすることがあります。
そうすると、「お金があるとつい気が大きくなってお金を使ってしまうから」と追加の融資に消極的になる社長がいらっしゃいます。
そこで、お金があると使ってしまうときの対応についてまとめてみます。
お金があると使ってしまうから追加の融資はやめておく
お金があるときに追加の融資を受ければ、当然ですがお金は増えます。
もちろん、その増えたお金はいずれ返済しないといけないと分かっていてもついつい気が大きくなって無駄遣いをしてしまう。
無駄遣いしてしまって返済ができなくなると困るから、現状特に必要なお金でもないから融資は受けない。
そう考える社長も少なくないようです。
ではこういうときどのように対応すれば無駄遣いを避けられるのでしょうか。
次にその対応について見ていきましょう。
お金があると使ってしまうときの対応策
お金があるとつい使ってしまう、そういうときはまず、正味のお金を意識してみましょう。
正味のお金とは、預金残高から借入金残高を引いた金額のことです。
通帳の残高だけ見ているとつい気が大きくなりがちですが、その裏には返済予定の借入金があることをしっかりと数字で確認するようにしましょう。
そのためにも、毎月経理を行って、貸借対照表の預金残高と借入金残高を確認するようにしましょう。
場合によっては、「預金残高」、「借入金残高」、「正味のお金」をグラフにして可視化するのもオススメです。
次に、経費の予算を決めておくのも有効です。
たとえば、交際費は月いくらまでと決めてその範囲内に収まるようにしましょう。
なお、ここでも毎月経理を行って、数字で予算を守っているかチェックするのも大事です。
いわゆる予実管理というやつですね。
最後に、融資を受けたお金をどこか別の口座によけておくのもアリかなと思います。
よく、貯蓄をするときは先に貯蓄分を差し引いて残りのお金でやりくりしましょうとか言われたりしますがそれと同じ考え方です。
普段使っていない会社の口座があればその口座に移したり、定期預金を利用するのも一案です。
なお定期預金をするなら、融資を受けた銀行で定期預金をするのはあまりオススメしません。
これはその銀行からすれば、その定期預金は借入金の担保のような扱いになってしまうのでいざ必要なときに解約しづらい可能性が高いからです。
基本的には使わないお金でも、いざとなったら使えるようにお金をよけておけないか検討してみましょう。
まとめ
会社のお金があるときは追加の融資を受けるいいタイミングです。
ただし、ここでお金が増えてしまうとつい無駄遣いしてしまうこともあるのも事実です。
こういうときは、①正味のお金を意識する、②予算を決める、③お金をよけておくことで無駄遣いをしてしまう可能性はいくらか減るかなと思います。
なお、追加の融資で増えたお金はもしものためにとっておく、使わないならそれでいい面もありますが、何かチャンスがあればそのお金は積極的に使うことも大事です。
無駄遣いをしないことも大事ですが、そういった好機も逃さないようにしたいですね。
■編集後記
今日は涼しい一日でした。
これくらい涼しければ湿度も気にならないですね。
明日からはまた30度を超えて暑くなるようです。
週初めは雨も降るようですし、またジメジメした嫌な暑さになると思うと嫌ですね。
■一日一新
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