PR

お客様に提案をする前に自問をする

仕事

お客様に節税等の提案をすることがありますが、そのときに考えていることを書いてみようと思います。

その提案を自分に対してもしてみる

お客様に節税等の提案をする場合、提案をする前にその提案を自問するようにしています。


そのお客様に提案する内容を自分だったら受け入れられるかと問うわけです。


そして自分がその節税等の提案を受け入れられないようなら、その提案はお客様にすべきじゃないと考えています。


たとえば、相続税の節税策として孫や子供の配偶者を養子に加えて節税をする方法があります。


わたしだったら、息子や妻を両親の養子に入れて、父や母の相続の際に節税を図るというわけですが、これは、まず採用したくないかなと思います。


これを実行すれば税負担が減るのは確実ですが、やはり戸籍が汚れてしまいます。


正直戸籍が汚れるという意味を真に理解している気はしませんが、息子や妻が父の戸籍に入り込んでくるのはやはり気持ち悪いです。


そこまでして節税をしたいかというと、それはいいかなと思います。


たぶん両親も同様の意見だと思います。


そうなると、養子を使った相続税の節税策は、わたしなら、まずお客様に提案をすることはないわけです。


まあ、地方の代々続く地主の家系で、なんとしてでも先祖代々の財産を引き継いでいく宿命のようなものがあるようなら検討の余地があるかも分かりませんが。


孫やひ孫、その先へ財産を相続させていくのが目標なわけですから、税負担を減らしたり、1代飛ばして相続させることは合理的ですからね。

提案できる節税策が少ない

自分でも実行したいと思える節税策しか提案しないとなると、提案できることが限られてきます。


例えば、

  • タワマンを購入して節税
  • 借入をして賃貸不動産を建てて節税
  • 不必要な保険に加入して節税
  • 分相応な車を購入して節税
  • ミニマム法人を作って節税
  • 孫を養子に入れて節税

こういった節税策は仮に相応のお金や信用があったとしても、わたしは食指が動きません。


なので自ずとお客様に提案することはないです。


お客様によっては、わたしはあまり節税策を提案してくれない、やる気のない税理士と捉えられているかも分かりませんが、まあそう思われたら思われたでいいかなと考えています。

まとめ

今回はお客様に提案をする前に自問をするという話を書いてみました。


自分だったら採用できないような提案はすべきじゃないかなと考えています。


まあ、よくよく考えるとこのようなスタンスで仕事ができるのもある意味幸せと言えるかもしれませんね。


よく、営業マンが心の中で「こんな商品誰が買うか」とか言いながら、笑顔で商品を売っている描写を目にしますが、たぶんわたしはそのような営業はまず続かない気がします。


■編集後記
愛犬は最近換毛期のようです。
少し撫でただけで毛が舞いますし、柴ドリルをしてもたくさん毛が舞います。
ブラッシングは毎日やっているんですけどね。
妻曰く、それでも愛犬は柴犬にしてはマシだということです。
たしかに、近所の白柴のお友達に比べると、同じ白柴なのに毛の密度がだいぶ違います。
その子のブラッシングはきっとやりがいがあるんだろうなと思います。

■一日一新
シェル・レーヌ 塩キャラメル