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お客様に試飲をしてもらったときの経理

経理

先日、とあるコーヒーの豆屋さんに行ったときに、わたしが商品を眺めていると店員の方が何種類かのコーヒーを試飲させてくれました。


ついでに海外の甘いお菓子も一緒に提供してくれて、ずいぶん至れり尽くせりだなと逆にちょっと恐縮してしまいました。


でも、こういうのやっぱりうれしいなと思います。


さて本題ですが、こういうコーヒーの豆屋さんでお客様に試飲をしてもらう場合、経理はどのように処理すべきでしょうか。


今回はそのへんをまとめてみようと思います。

何も処理をしないと売上原価が過大になる

一般的に、コーヒーの豆屋さんの場合コーヒーの生豆を仕入、それをお客様のニーズに応じて、お店で焙煎し、粉砕して提供していることだと思います。


この流れの中でのお金の動きは基本的に生豆の仕入時の支払いだけだと思います。


つまり、会計上は生豆の仕入時に仕入が認識され、それ以降の焙煎や粉砕の工程の中で何か経理の処理をすることはないと思います。


厳密には、焙煎をする上で機械等を動かすための動力の費用が発生しているでしょうし、豆を挽く時にも同様の費用が発生しています。


また、これらの工程で使う機械の減価償却費や人件費、お店の家賃等も発生しているといえば発生していますが、ここではそこまで厳密に考えなくていいです。


今回はとりあえず生豆購入時の仕入について調整を加える必要があると考えます。


そこで、コーヒーの豆屋さんがお客様に試飲をしてもらった場合ですが、特に何も処理をしなければ、その試飲をしてもらった分の仕入金額も最終的には売上原価を構成していくことになります。


この売上原価という概念ですが、その基本的な考え方として売上と対応するというものがあります。


つまり、売上原価の金額は売れた商品の仕入金額でないといけないのです。


そのため、試飲として提供された生豆の仕入金額については売上原価を構成することは好ましくないとなり、何も処理をしなければ売上原価が過大だとなるのです。


それでは、売上原価の過大計上を修正するためにどのような処理をすればいいのでしょうか。次にその処理方法について見ていこうと思います。

仕入から別の勘定科目に振り替える処理をする

お客様に試飲を提供した場合、会計上はその試飲分の仕入金額を別の勘定科目に振り替える処理をします。


仕訳のイメージとしては次のようなイメージです。


広告費 10,000 / 仕入 10,000


借方(左側)の広告費は、わかりやすく試飲費といった科目を作成して登録してもいいですし、販売促進費といった科目を使うこともあるかもしれません。


また貸方(右側)の仕入については会計ソフトによっては他勘定振替といった科目があるのでそれで登録することもあるかなと思います。


まあ、科目についてはその人の好みで判断すればいいです。正直そこまで重要ではありません。


大事なのは試飲分の仕入(売上原価)を減額してあげて、販売費及び一般管理費という区分の科目として計上してあげることです。


なお、どのくらいの頻度と細かさでこの処理をすべきかというのも人それぞれかなと思います。


まあ、毎日試飲に提供した生豆を把握し経理をするのも手間ですし、厳密にいくら試飲に使ったかなんて記録するのも大変でしょう。


なので、細かさについてはざっくり今月は何割(何円)くらい試飲に使ったかな考えてその金額ということにすればいいのかなと思います。


そして経理処理の頻度については、毎月棚卸をするなら毎月その棚卸の処理と一緒に試飲分の振り替えの処理をすればいいかなと思います。


もちろん決算でしか棚卸はしないよということであれば決算のときに1年分の試飲分を振り替えてあげればいいです。


とりあえずそれくらいザックリな感じで始めてみるといいかなと思います。


この処理に慣れてきて、より正確に粗利を把握したいとかそういったニーズが出てきたら、相応に細かくやっていけばいいのかなと思いますが、最初のうちはあまり深入りせずに対応するのがいいかなと思います。

まとめ

今回はお客様に試飲をしてもらったときの経理についてまとめてみました。


コーヒー豆の仕入金額については一括で仕入として計上しているのが一般的だと思います。


その場合は上述したように仕入から他の科目へ振り替える処理をすることで適切な売上原価を計算します。


また、もしかしたら仕入時にこの豆は試飲用と分けていることもあり得るかもしれません。


その場合は、仕入時にその試飲用の金額を当初から広告費等で登録してしまえば上述したような処理は不要になります。


まあ、コーヒーの豆屋さんで、生豆についてそのような処理をすることはないと思いますが、コーヒーの試飲と一緒に提供するお菓子については最初から仕入にせず広告費等して登録すればいいのかなと思います。
※お菓子も販売しているものから提供するとなれば、生豆と同じような考えになりますが


■編集後記
昨日は家族でわたしの実家へ遊びに行きました。
わたしの兄(長男)が帰省しているためです。
次男は仕事で忙しいから来れないということでしたが、次男の奥さんと甥っ子は遊びに来てくれました。
息子は甥っ子とも遊ぶことができて良かったです。
これからも仲良く遊んでいけたらいいなと思います。

■一日一新
シャウエッセン夜味