今回はゴールとしての無借金経営という考え方についてまとめてみようと思います。
無借金経営はよくないのか
税理士の仕事をしていると融資の相談をたまに受けますが、借金=悪というイメージをお持ちの方は意外と多いですね。たしかに個人として生活費や交際費、ギャンブルのために借金をして生活が回らないとかリボ払い地獄に陥っている場合は良くないはずです。
一方で会社を経営したり、事業をしている方なら必ずしも借金=悪と捉えるべきではありません。なぜなら、借金をしてお金を持っておくということは相応のメリットがあるからです。
相応のメリットとは次のようなものですね。
- 会社が潰れにくくなる
- 成長チャンスを逃さない
- 経営者がお金の心配をしないでいい
- 融資を受けやすくなる
そのため、わたしは会社を経営している方等から融資のご相談を受けた際は、基本的に融資を積極的に受けてお金を持っておきましょうといったスタンスでご相談にお応えすることが多いです。
無借金経営をゴールとする
しかし、一方でなんやかんや融資を受けていることが落ち着かないとか、たしかに理屈上は融資を受けるのが正解かもだけど、やっぱり融資を受けるのは嫌だという方もいると思います。
それに、会社をたたむ際などは結局借金を返済しなくてはいけないわけで、結構この手の融資の理屈は会社が永久に継続することが前提となっているといった印象も受けます。
そのため、必ずしも無借金経営だとダメというわけではないかなとも考えています。
そこで、わたしは無借金経営をゴールとする考え方をお話することも多いです。つまり、例えば、借入金を除いて月商の〇倍といったところまでお金を貯めるまでは融資を受けて、そこまでお金が貯まったら融資を返済してしまうということです。
こう考えれば、融資のメリットを受けつつ、気持ちの折り合いも付きやすいのかなと思います。
もちろん、ゴールまでお金を貯めてから、その後もいわゆる実質無借金経営(いつでも返済が可能な状態で経営すること)で継続するのもありだと思います。ゴールへ至る道中でもしかしたら融資の見方も変わるかもしれませんしね。
まとめ
今回はゴールとしての無借金経営という考え方をまとめてみました。
融資の考え方は十人十色だなと思います。
2,000万円お金を貯めようと考えて、ずっと自己資金で経営をしてそこまでお金を貯めるのと、融資で500万借りてから自己資金と合わせて経営をしてそこまでお金を貯めるのなら後者の方が上手くいく確率は高いという考え方もあるわけです。
もし今無借金で経営をしている、もしくは創業期で融資を受けるか悩んでいるなら、無借金経営をゴールとしてとりあえず融資を受けることも検討してみてはいかがでしょうか。
■編集後記
昨日はライオンズ戦で高橋光成投手が先発でした。
結果は5回無失点で勝敗つかず。
試合は最終回に1-0でサヨナラ負けでした。
高橋投手に負けがつかなかったのはよかったですが、結局試合は負けてしまいました。
まあ伊藤投手が良すぎましたね。気合がすごかったです。
これでライオンズは今シーズンのリーグ最下位が決定したそうです。
どのみち最下位なので気にせず応援していきたいです。
■一日一新
パン屋ではおにぎりを売れ 想像以上の答えが見つかる思考法 地味だけど一生役立つ「考える技術」 Audible