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【初心者向け】車両の取得価額はどれくらい手を抜いて計算していいのか

経理

今回は経理初心者の方向けに車両の取得価額について書いてみようと思います。

車両の取得価額はザックリ計算でもいい

車両の取得価額の計算は難解です。


車両の注文書とにらめっこして、この支払は車両にして、この支払は保険料にして、この支払は租税公課にして…と処理していくことになると思います。


また、ネットで車両の取得価額について検索するとかなり詳しく解説している記事がたくさん見つかります。


ただ、実際その解説のとおり処理するのも面倒なものです。


そこで、これくらいザックリ計算してもいいんじゃないという提案をしようというのがこの記事の趣旨です。


では、どのくらいザックリ計算すればいいかというと次のとおりです。

項目科目
本体価格等(本体価格+付属品+付随費用)車両
販売諸費用課税分車両
預かり法定費用車両
自動車諸税租税公課
リサイクル預託金預託金
自賠責保険料保険料

多少項目に過不足があるかも知れませんが、大体の注文書はこれらの項目で足りると思います。


そして、会計ソフトに入力をしているならこれくらいざっくり分けて仕訳を登録するといいかなと思います。


補足すると科目が車両になっている項目の金額の合計が車両の取得価額になります。


販売諸費用課税分と預かり法定費用は、消費税の計算で原則課税を採用していない(消費税の計算が不要か簡易課税や2割特例で計算している)なら販売諸費用としてまとめてしまっても構いません。


注文書の課税と非課税とは消費税が課税か非課税かを意味しています。


そのため原則課税を採用している分にはそれらは確実に分ける必要がありますし、そうでなくてもなんとなく分けた方がかっこがつくかなと個人的には思ったりしています。


リサイクル預託金に関しては、一応あとあと売却したときや廃車したときに特定の経理処理が必要になるので預託金などの科目で車両とは別に資産計上しておくのが無難です。


自賠責保険料は、本来は来期以降の期間の分は前払費用で経理をするといったことをしますが、大勢に影響はありませんので全額を保険料としてしまえばいいでしょう。


経理初心者の方ならこれくらいザックリ処理しちゃっていいかなと思います。

細かく分けても大勢に影響がないので気にしないようにしよう

数千円~数万の金額をその期の経費にするのか、それとも車両の取得価額として処理して減価償却費として経費にしていくのかという問題は正直些末なことかなと思います。


わたしも、父の事務所に勤める前までは、結構きちんと処理するようにと指導を受けてきたよう気がしますし、そうやって処理をするのが正しいと思っていたところがありました。


でも父はそこらへんはザックリでいいよという考えの持ち主なので、それに影響されてか今ではわたしもそこらへんはかなり寛容に考えています。


また、経理初心者の方にもこのいい意味でのいい加減さは持ってもらうといいかなと考えています。


正直、自動車税関係にしてもリサイクル預託金にしても、自賠責保険料にしてもすべて車両の取得価額に含めたところで大した影響はありません。


結局のところ耐用年数という期間に分けて減価償却費として経費になりますから。


まあ、それでもリサイクル預託金は車を売却するなり廃車するなりしないと、本来は経費等にできないものなので、車両とは別に資産計上しておいて欲しいなと思いますが。

まとめ

今回は経理初心者の方向けに車両を購入した時の取得価額の計算についてまとめてみました。


わたしは、車両の取得価額についてはザックリ計算すればいいかなと考えています。


特に初心者の方だと細かく処理をするのも何かと大変だと思います。


別に車両の取得価額の計算に限りませんが、いい感じのいい加減さや落としどころを見つけて経理をしていくのも経理を続けていく上では肝要です。


■編集後記
昨日は孤独のグルメの映画を見に行ってきました。
個人的にはこれじゃないという印象を受けました。
なんで韓国に行く展開にしたのか謎でした。
最近のシリーズやスペシャル版を見ているわけではありませんが長くやり過ぎていてネタがなかったのかなと思ってしまいました。
通常のドラマの延長線上のような内容だったら良かったのにと思いました。

■一日一新
劇映画 孤独のグルメ
チキンクリームポットパイ