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年末年始 在庫があるビジネスなら棚卸は忘れずに

経理

年末年始、在庫を持つビジネスをしている場合、忘れてはいけないのが棚卸です。
棚卸は面倒な作業ですが、年末時点の在庫金額をどう扱うかで、利益も税金も変わってきます。

基本は実地棚卸

棚卸の基本は、実地棚卸です。

実地棚卸とは、
実際に商品や材料を数えて、その数量に単価をかけて在庫金額を計算する方法です。

単価については、原則として直前の仕入値を使えば問題ありません。
細かく平均単価を計算する必要は原則ありません。

このタイミングで、いわゆる陳腐化した在庫がないかも一緒に確認しておきましょう。

  • 長期間売れていない商品
  • 流行遅れで売れにくくなったもの
  • 型落ちや劣化が進んでいるもの

こうした在庫がある場合、
早めにセールで売る、可能であれば年内に処分する、といった判断も検討の余地があります。

もし、どうしても実地棚卸が難しい場合には、帳簿上の棚卸という選択肢もあります。

これは、
仕入や販売の履歴から在庫数量を計算し、理論上の在庫金額を算定する方法です。

完璧ではありませんが、何もしないよりはよほど良い対応です。
ただし、実地で確認してみると「思わぬ在庫が残っていた」というケースも少なくありません。
来年以降は少なくとも、年に一度は実地棚卸を行うことをオススメします。

棚卸をやらないのはNG

年末は忙しく、「棚卸まで手が回らない」という声もたまに聞きます。
ですが、棚卸をやらないのはやはりNGです。

原則として、12月末時点の在庫金額を把握する必要があります。
もっとも、棚卸の実施日が多少年末から前後しても、それ自体が直ちに問題になるわけではありません。

タイミングがズレる場合には、
そのズレをできる範囲で調整するのが望ましいですが、
金額的に大きな影響がないと言えるのであれば、個人的にはそのズレはスルーしてもいいかなと。

また、最悪のケースとして、
理論値の原価率から在庫金額を逆算するような方法もあります。
これは本当の最終手段ですが、やらないよりはまだマシ、という位置づけです。

申告期限ギリギリでまったく資料がない場合や、
期限後申告を何年もするような場合には、
しょうがなく選択することもあるかなという感じです。

なお、在庫のあるビジネスをしている場合、
税務調査があれば、まず年末付近の仕入の請求書をチェックされ、
「この仕入は、いつ売れたのか」を確認されると考えておいた方が良いです。

棚卸をしていない、もしくは棚卸の金額があまりに適当だと、
このあたりは簡単に辻褄が合わなくなります。
結果的に税務署の指摘を受け入れざるを得なくなりますので、
棚卸は安易に考えないようにしましょう。

まとめ

在庫のあるビジネスをしている場合、年末年始の棚卸は避けて通れません。

基本は実地棚卸で、
実際に数を数えて直前の仕入値をもとに在庫金額を計算します。

忙しくて完璧にできない場合でも、
帳簿上の棚卸など、できる範囲で対応することが大切です。
「何もしない」状態が一番リスクが高い、という点は意識しておきましょう。

年末付近の仕入と在庫の動きは、税務署調査があれば必ず確認されるポイントです。
少なくとも年に一度、年末のタイミングで棚卸をする習慣をつけておくことをオススメします。

年末年始の忙しい時期でも、
棚卸は最低限やらなくてはいけないことと位置づけましょう。


■編集後記
多摩動物公園でオオカミが脱走したそうですね。
多摩動物公園は大学が近かったこともあり、少し思い入れがあります。

オオカミと聞くと、やはり少し怖い印象があります。
柴犬でも、噛み癖があると怖いと感じますから。

ただ、今回はけが人も出なかったようですし、
オオカミも無事に捕獲されたとのことで、ひとまず安心しました。

一方で、入園していた方は、オオカミが捕獲されるまで園内で避難していたそうなので、
相当大変だっただろうなと思います。
捕獲にあたった職員の方々も、もちろん大変だったでしょうね。
オオカミですから、相当足も速いでしょうし。

■一日一新
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