利益が増えてもお金が増えないことがあります。
利益とお金はイコールではない
利益は売上から経費を引いた金額です。
利益は儲かった金額を指しますが、ここで注意が必要なのが利益が出たからといってその分お金が増えているとは限らないということです。
どうして利益が出てもそれだけお金が増えないことがあるのかというと、次のような金額が利益とお金の動きのズレになっているためです。
- 未収の売上金額(売掛金)や未払の仕入金額(買掛金)
- 経費になっていないけど支出した金額(借入金の返済)
- 支出はしていないけど経費になっている金額(減価償却費)
このようなお金の動きを掴みたいなら、決算書の損益計算書だけではなく貸借対照表も見てみましょう。
本当はキャッシュフロー計算書を作ったりするのでしょうが、まずは簡単に貸借対照表を眺めてみましょう。
基本的に、利益の金額を基準にして、資産が前期から増えていればお金は減ります。
逆に資産が減るとお金が増えます。
また、負債は資産の逆パターンで、負債が増えるとお金は増えていて、負債が減ればお金は減ります。
ただ、あまり細かく見てもしょうがないです。
売掛金や買掛金等の決済がすべて翌月末とかなら、それはスルーしても大勢に影響がなかったりします。
そうすると、在庫や固定資産の増減(減価償却費は含みます)、借入金の増減くらいを拾ってあげれば大体のお金の動きというものが見えてきます。
儲かっているときは注意
なお、この利益とお金はイコールではないという点は、儲かっているときにこそ注意が必要です。
つまり、儲かっていてイケイケドンドンのときの方が、利益とお金のズレが大きくなるのです。
これは俗に増加運転資金とか言ったりするのですが、毎期毎期売上が増えていて利益も絶好調だと、売上に比例して売掛金が増えていくものです。
一方で、当然に仕入代金やその他の経費も増えていくはずです。
そして、基本的には支払いが先で売上の入金は後であることがほとんどなので、その支払いと入金との差額はなんとかして間に合わせる必要がありますが、これが見落としがちなのです。
こういう時は前もって借入をして対応するのが基本戦略になります。
まとめ
利益とお金はイコールではありません。
利益を出すのも大事ですが、お金を増やすことはそれ以上に重要だったりします。
利益だけでなくお金の動きにも目を配るようにしましょう。
■編集後記
息子にもお気に入りの歌があるようで、特に「はたらくくるま」がお気に入りのようです。
我が家に童謡がまとまった書籍があるのですが、それを取り出してよく「はたらくくるま」のページを開いて、歌ってと催促をしてきます。
ページが分かるんだなとか思ったり。
わたしは歌が小学生の頃からずっと苦手でしたが下手なりに頑張って歌っています。
■一日一新
いわし明太