先日から話題になっている、阿部監督の件。
娘さんがAIに相談したことが、児童相談所への連絡につながり、大きな出来事になったそうです。
もちろん本当のところは分かりませんが、AIを利用するうえでの「責任」について、いろいろ考えさせられる出来事でした。
AIの回答は「選択肢の提示」としては自然
今回の件については、
「AIが児童相談所への相談を促さなければ、ここまでの事態にはならなかったのでは」
という見方もあるかなと思います。
一方で、AIの回答自体は、ある意味では自然とも言えるかなと。
AIは、リスクがある可能性を感じた場合、慎重寄りの回答をする傾向があると思います。
そのため、
「不安なら専門機関へ相談してください」
という方向へ誘導するのは、AIの回答としては不自然ではなかったようにも思います。
もちろん、真実は分かりませんが。
いずれにせよ、その回答をどう受け止め、どう行動するかは、最終的には人間側の判断です。
今回のケースでいえば、娘さんが、
「そこで一歩踏みとどまれなかったのか」
「その先を考えることはできなかったのか」
といった印象を持ったのも、正直なところです。
もっとも、阿部監督のキャラクターやイメージ的に、
「さもありなん」
と思ってしまう部分があるのも事実で、娘さんだけを責められる話でもないように感じます。
いずれにせよ、他人の家族間のトラブルについて、外野がこれ以上とやかく言うのもナンセンスでしょう。
なので、全体としては「お気の毒だった」という印象です。
AIに従っても、責任はAIが取ってくれない
今回の件で、すこし考えされられたことがあります。
それは、
「AIに聞いたから大丈夫」
にはならない、ということです。
つまり、たとえAIの回答に従ったとしても、その責任をAIが取ってくれるわけではありません。
この点は税金や経理の世界でも似ているかなと。
最近は、
「この経費は落ちますか?」
「この特例は使えますか?」
「こう処理して問題ありませんか?」
とAIに聞けば、かなりもっともらしい回答が返ってきます。
質問の仕方しだいでは、根拠まで丁寧に説明してくれますし、嫌がらずに何度でも説明してくれます。
実際、今年の確定申告の時期にも、
「AIを使ったら簡単に申告できた」
という発信を何度か見かけました。
ただ、AIは一般論には強い一方で、「最終判断」まではしてくれませんし、まして「責任」も取ってくれません。
最後は本人が責任を取らないといけない
税金や経理の世界では、
・家族関係
・過去の経緯
・お金の流れ
・税務署からどう見えるか
・他の論点との兼ね合い
など、「その人固有の事情」が非常に重要です。
同じように見えるケースでも、少し事情が違うだけで結論が変わることは珍しくありません。
もちろん、適切な質問ができれば、AIから確度の高い回答を得られるのも事実です。
ただ、税理士の立場から見ると、「それは少し危ない橋では」と感じるケースも少なくない印象があります。
少なくとも、現状は。
AIは便利です。
これからさらに使われる場面も増えるとは思います。
ただ、その一方で、AIは責任を負ってくれません。
だからこそ、最終的な判断は自分でする。
そして、最後に責任を負うのが誰なのかは、忘れないようにしたいところです。
■編集後記
わたしの父は巨人ファンで、阿部監督のファンでもあります。
昨日、ちょうど父と話す機会がありましたが、やはりショックを受けている様子でした。
また、同じく巨人ファンの顧問先の方からも電話があったそうです。
それだけ、多くの人に衝撃を与えた出来事だったのでしょうね。
まさに、「父のキゲンは巨人が決めている」という感じです。
■一日一新
ケーキサクレ 調理

