最近は、お客様から「これはできますか?」というグレーなご相談を受けることが少なくありません。
YouTubeなどで見た節税方法をきっかけに相談されるケースも増えているように感じます。
グレーな節税相談は意外と多い
「YouTubeで紹介されていました。」
「銀行から問題ないと言われました。」
「友人がやっているそうです。」
このようなご相談は珍しくありません。
もちろん、それらの中には参考になる情報もありますが、ネット上には真偽がはっきりしない情報も多くあります。
また、「○○が言っていた」という話も、その人に税務調査が入っていなかっただけかもしれません。
あるいは、調査があったとしても、その点は問題にならなかっただけという可能性もあります。
さらに、その人特有の事情があって認められただけで、自分には当てはまらないケースもあります。
そのため、わたしはこの手のご相談を受けた際には、制度の趣旨なども踏まえながら、わたしなりの懸念点をお伝えしています。
そして、「その処理は難しいと思います」とお伝えすることも少なくありません。
そのうえで、
「税務調査があるかは分からない。」
「そして、調査官から指摘を受けるかも分からない。」
という話をよくしています。
実際のところ、この二つはどちらも確実ではないからです。
調査があっても、指摘されるとは限らない
実際のところ、小さな会社や個人事業主であれば、税務調査自体が滅多に行われないのが実情です。
実際に、お客様の中には設立から40年近く経っていても、一度も税務調査を受けたことがない会社もあります。
さらに、調査が入ったとしても、グレーな処理が必ず指摘されるわけではありません。
調査官にはそれぞれ着目するポイントがあります。
わたし自身も、「これは指摘されるかもしれない」と思っていた論点が何も触れられず、その一方で重箱の隅をつつくような細かな点ばかり確認される場面を経験しています。
また、仮に指摘を受けたとしても、税理士と調査官の間で落としどころを話し合うケースも少なくありません。
そもそもグレーな処理とは、税務署側も明確に「黒」と言い切れる根拠が十分ではないからこそ、見解が分かれるものです。
そのため、「どこまで修正するか」という話し合いになることも珍しくありません。
つまり、わたしが反対したようなグレーな処理であっても、結果として税務調査がないなどの理由で、そのまま何事もなく終わる可能性も十分にあるわけです。
最後は胸を張れる判断をしたい
だからといって、「グレーでも大丈夫」と考えているわけではありません。
わたしは、税理士として経験を積む中で、税務の判断では「お天道様が見ている」という考え方を大切にするようになりました。
たとえ結果的に税務調査が来なかったとしても、あるいは指摘を受けなかったとしても、自分自身が少しでも引け目を感じるような処理は採用しないほうがいいと考えています。
税務の世界では、白か黒かがはっきりしない場面もあります。
だからこそ、「見つからなければいい」ではなく、「自分が胸を張れる処理かどうか」を判断基準にしたいものです。
■編集後記
今日は家族でホテルのランチブッフェへ行ってきました。
もうすぐ妻の誕生日なので、そのお祝いも兼ねてです。
息子が粗相をしないか少し心配していましたが、入場時から受付のスタッフさんが優しく声をかけてくださり、食事中も何度か息子の相手をしていただくなど、温かく接していただきました。
おかげで家族みんなでゆっくりと食事を楽しむことができました。
妻にも日頃の感謝を込めたメッセージプレートを用意し、喜んでもらえたのでよかったです。
■一日一新
息子と一緒にホテルメトロポリタンでランチブッフェ


