わたしは、基本的に申告書を提出する前に、お客様へ内容を確認していただくようにしています。
今回はその理由を書いてみます。
税理士でも分からないことはある
税理士は会計や税金の専門家ですが、実際にお客様自身の仕事をしているわけではありません。
そのため、お客様からいただいた資料をもとに、「この支払いはこういう内容かな」と判断しながら、会計ソフトへ入力したり、申告書を作成したりすることもあります。
たとえば、食事代です。
食事代は、
・交際費
・会議費
・福利厚生費
など、内容によって科目が変わります。
ですが、領収書だけを見ても「誰と食事をしたのか」「何のためだったのか」までは分からないことが少なくありません。
もちろん、金額が大きかったり、判断に迷うもの、なんとなくセンサーに引っかかるものは確認します。
ただ、件数が多い場合などは、金額や相手先などからある程度ルールを決めて処理することもあります。
実際、どの科目で処理しても税額が変わらないケースも多いので、大きな問題にはならないことがほとんどですしね。
それでも、できるだけ実態に合った処理をしたいとわたしは考えています。
だからこそ、最後は実際に取引をされたお客様にも見ていただきたいと考えています。
一番見ていただきたいのは「違和感」
とはいえ、申告書や会計データを細かくチェックしてください、というわけではありません。
わたしが見ていただきたいのは、「何か違和感がないか」です。
たとえば、
「今年はかなり忙しかった気がするのに、売上が思ったより少ない。」
「思っていたより利益が多い気がする。」
そんな感覚は意外と大切です。
実際に、このような違和感から入力漏れや処理ミスに気付くこともあります。
また、「お金を貸したつもりだったのに、贈与したような処理になっていないか」といった事実関係も、お客様しか分からないことがあります。
もちろん、こうした重要な取引はこちらから確認することがほとんどです。
それでも、人が作る以上、見落としが絶対にないとは言い切れません。
お客様の「何かおかしい気がする」という一言で、ミスに気付けることもあります。
申告書はお客様と一緒に完成させるもの
税理士に依頼すると、「全部お任せ」というイメージがあるかもしれません。
もちろん、ご依頼いただいた仕事の範囲内で、決算書や申告書の作成はこちらで責任を持って行います。
ですが、実際にどんな取引だったのかを一番知っているのは、お客様です。
そのため、わたしは、申告書をお客様と一緒に完成させるという感覚を大切にしています。
まあ、お客様によっては「数字を見てもよく分からない」という方もいらっしゃいます。
それでも、提出前に5分でも10分でも、ざっと目を通していただければ十分です。
きっと、そのひと手間が、より正確な申告書につながるとわたしは考えています。
■編集後記
今日は午前中に新宿で打ち合わせがありました。
ちょうど、昔何度も通ったTAC新宿校の近くだったので、とても懐かしかったです。
飲食店も当時のまま営業しているお店が多く、街の雰囲気もあまり変わっていませんでした。
打ち合わせの後は、「カレーハウス11イマサ」へ。
当時は京王線を利用していたので、こちらも何度も通ったお気に入りのお店です。
久しぶりに食べようと、最初から決めていました。
なんだか懐かしい気持ちになって、また予定がなくても新宿へ行ってみたいなと思いました。
■一日一新
息子と歯医者


