会計ソフトは年々便利になっています。
そして、「簿記の知識がなくてもかんたんに経理ができる」といった言葉も、定期的に目にします。
では、本当に簿記を勉強しなくても経理はできるのでしょうか。
会計ソフトでなんとなく決算書はできるけど
今や、ほとんどの会計ソフトでは、銀行口座やクレジットカードとの連携、仕訳の自動登録など、便利な機能が用意されています。
また、最近だと「AIを使って経理」がトレンドとなるのでしょうか。
わたしは、正直そこまで追いつけていませんが。。
いずれにせよ、簿記をあまり知らなくても、指示に従って入力していけば、なんとなく試算表や決算書まで出来上がってしまいます。
ただ、問題はその中身です。
簿記の知識がないと、
・預金残高が実際と合っていない
・売掛金が残ったままになっている
・前年から繰り越した数字がおかしい
など、いろいろな問題が起こりがちです。
しかも、そもそもその数字がおかしいことに気付けないこともあります。
会計ソフトはたしかに便利になっています。
だからといって、簿記の知識がまったく必要なくなるわけではないのかなと思います。
自力で会計ソフトに入力をするなら簿記はどこまで必要?
完全に自力で会計ソフトに入力をするのであれば、簿記は一応勉強したほうがいいと思います。
とはいえ、日商簿記検定を受けるなどの勉強をやる必要はないかなと思います。
一般的な個人事業主や小さな会社では、ほとんど使わないような論点もあるからです。
それよりも、
・仕訳がBSやPLにどうつながるのか
・預金や売掛金などの残高をなぜ合わせるのか
といった、簿記のいわば原理原則的なところを理解することのほうが大切かなと思います。
ただ、こうしたことは簿記の勉強をしたからといって、なかなか実務に落とし込んで理解できるとも限らないかなと思います。
実際、わたしも一応、日商簿記1級に合格し、簿記論と財務諸表論にも合格したうえで税理士法人に就職しました。
それでも、最初の頃は会計ソフトへの入力で大いにつまずきましたし、先輩方にもたくさん迷惑をかけたものです。
今から思うと、「なんだ、そんなことか」と思うようなことだったりするんですけどね。
最低限を押さえて、難しいところは税理士に聞く
自分で会計ソフトに入力をするなら、最初に税理士から「ここは確認したほうがいい」というポイントを教えてもらうのもいいと思います。
そのうえで、実際に経理をやりながら、分からないところは税理士に聞く。
自分でも試行錯誤しながら、必要なところを少しずつ勉強していく。
このくらいのスタンスでも十分だと思います。
まずは最低限のところを押さえる。
難しいところは税理士に相談する。
もし、経理に興味が出てきたら、さらに簿記の勉強をしてみる。
そういう順番が、ちょうどいいのかなと思ったりします。
一方で、「経理なんてできればやりたくない」というのであれば、無理に簿記を勉強する必要もありません。
税理士に会計ソフトへの入力を任せて、自分は本業に集中する。
これも立派な選択肢だと思います。
■編集後記
息子は保育園から帰ると、手洗いをして、服を脱いで、オムツ姿で冷凍庫に直行します。
そして、自ら冷凍庫にある棒タイプのアイスを取り出し、わたしか妻と一緒に食べるのが、最近の日課です。
自分も子どもの頃はそんな感じだったような気がしますが、これは自分の子どもだからそうなのか、はたまた子どもというのはみんなそういうものなのか。
そんなことを、ちょっと考えたりしました。
■一日一新
あんずボー

