「経費を使えば税金が減る」とよく言われます。
たしかにその通りですが、それ自体にはそこまで大きな意義を感じていません。
経費を使えば税金が減る
経費を先取りし増やせば、その分だけ利益が減ります。
結果として税金が減ることになります。
そして残ったお金を運用したり、別の投資に回したりできる、と言われることもあります。
ただ、長い目で見れば、経費を使うタイミングが多少ズレても、トータルの税負担はそれほど変わらないケースも少なくありません。
つまり「今年経費にするか、来年経費にするか」の違いでしかないわけです。
また、そもそも、経費を使っている以上、お金が出ていくことがほとんどなので、お金がむしろ残らないということも。
そのため、「節税できるから経費を使う」という考え方は、普段あまりオススメしていないです。
黒字を守るために、経費を先取りする
経費を先取りする意味は、むしろ「将来の利益調整」にあると思っています。
将来の数字は読めません。
急に売上が落ちることもありますし、大きな支出が発生することもあります。
特に融資を受けている場合、赤字が続くと銀行からの印象も悪くなります。
そのため、「黒字を継続する」というのはとても大切です。
たとえば、今期の黒字が80で、来期の赤字が20になる見込みだったとします。
この場合、来期に予定していた経費のうち20を今期に前倒しできれば、
・今期 黒字80 → 黒字60
・来期 赤字20 → 黒字0
という形に調整できる可能性があります。
来期の赤字を回避できれば、当然銀行からの評価は良くなります。
また、今期が赤字だったとしても、
・今期はあえて経費を先取りして大きく赤字にする
・来期は黒字を確保する
という考え方をすることもあるでしょう。
将来は不確定だからこそ、経費を先取りするという考え方は意識しておきたいところです。
経費を先取りする具体例
具体的には、次のようなものが考えられます。
・40万円未満のパソコンなどを購入する
・定期的な修繕を前倒しする
・消耗品や備品をまとめ買いする
・不良在庫を処分する
・回収不能な売掛金の貸倒れを検討する
また、わたしは普段あまりオススメしないのですが、家賃など毎月の支払いを年払いにすることも経費の先取りに該当するかなと思います。
さらに、仕事内容によっては、売上の計上タイミングを少し後ろにずらせる場合もあります。
もちろん、何でも自由にできるわけではありません。
会計や税法上のルールに沿って行う必要がありますが。
「節税」のためだけではなく、「将来の利益を安定させる」
という視点で経費の先取りを考えてみましょう。
■編集後記
今日はライオンズが勝ちました。
なんだか本当に調子がいいです。
ただ、どうしても
「そのうち打てなくなって失速するのでは」
「夏の暑さで投手陣が疲れて崩壊するのでは」
というシナリオも頭をよぎります。
とはいえ、今は素直に好調を楽しみたいところです。
■一日一新
オトメメロン

