上場株を贈与するときの考え方

相続

上場株を贈与するというのは、お金を贈与する場合と比べると、少し馴染みがないかもしれません。

ただ、株式投資をしている方が増えていることを考えると、今後は上場株の贈与を検討する機会も増えてくるかもしれません。

上場株の贈与は株価が下がったときがチャンス?

贈与税を計算するためには、贈与した財産の評価が必要です。

では、上場株の評価方法はどのようなものでしょうか。

実は、上場株の評価方法は、贈与日の株価だけで評価するわけではありません。

贈与日の株価に加えて、

・贈与日の月の平均株価
・贈与日の前月の平均株価
・贈与日の前々月の平均株価

という4つの価額を比較し、その中で最も低い価額を採用して評価します。

いずれにしても、株価が大きく下落したタイミングで贈与できると、贈与する株式の評価額を抑えることができます。

また、たとえ一時的に大暴落し、その後すぐにV字回復したとしても、上記の4つの価額の中から最も低い価額を採用して評価します。

もちろん、贈与後にさらに株価が下落するようなこともあります。

「もう少し待ってから贈与すればよかった」
「相続まで待てばよかった」
となる可能性もあるわけです。

このあたりは、株価の動きをどう考えるかという話なので、なかなか難しいところですね。

まあ、この点は上場株に限った話ではなく、価額変動がある財産を贈与する場合には、基本的に同じような考え方ができます。

証券会社の手続きに注意

上場株を贈与する場合、現金の贈与とは違って、証券会社での手続きも必要になります。

この点は、ちょっとハードルがあるように思います。

まず、そんな頻繁にするような手続きじゃありませんし。

また、受贈者側にも証券口座が必要になるでしょうし、そのうえで、証券会社に必要な書類を提出するなどして、株の移管手続きを行うことになります。

そのため、上場株の贈与を考えているのであれば、事前に証券会社へ手続きの流れや必要書類を確認しておくといいかなと思います。

なお、「証券会社の手続きに時間がかかって、株価の低いタイミングを逃してしまうのでは?」と心配される方もいらっしゃるかもしれません。

この点については、贈与契約書を作成して贈与の合意が成立していれば、実際の株式の移管手続きが後になったとしても、直ちに移管手続きの日が贈与日になるわけではありません。

ただし、だからといって手続きをのんびりしていいという話でもありません。

贈与日は契約書の作成日

贈与税の計算では、財産をいつ贈与したのかが重要になります。

そこで、株価が大きく下落した日に贈与契約書を作成したものの、証券会社への移管手続きに時間がかかってしまった場合、贈与日はいつになるのかという問題が出てきます。

この点、贈与契約書を作成し、贈与することについて当事者間の合意が成立しているのであれば、原則として、その贈与契約が成立した日が贈与日となります。

一方で、贈与契約書を作成していない場合には、実際に贈与が行われた日、つまり株式の移管など、贈与の履行があった日が贈与日になると考えられます。

ただ、契約書を作成したまま、実際の株式の移転手続きを長期間放置しているような状態では、「本当にその日に贈与契約が成立していたのか?」といった疑いを持たれる可能性もあります。

そのため、贈与契約書を作成したら、証券会社の手続きもできるだけ早く進めたほうが無難です。

株式投資は、定期的に大きく株価が下落するタイミングがあります。

そのときこそ、もしかしたら、上場株を贈与して相続税対策をするチャンスなのかもしれません。


■編集後記
今日は車で、水遊びができる公園へ行きました。

わたしも息子と一緒に水の中へ入りましたが、案外気持ちよかったです。
童心に帰ったような気分になりました。

ただ、水遊びの後に遊具や砂遊びもしたので、帰る頃には息子の服がとんでもなく汚れていました。

水遊びをさせるなら、着替えは2セット以上用意しておいたほうがいいなと学習しました。

■一日一新
みずほ台中央公園で水遊び